墓守の諸君。復讐とアミュレットを求め、我、今ここに蘇り。

東京都練馬区ススキヶ原・・・。このどこにでもありそうな小さな街にはしかし、
22世紀から来たロボットと、彼の友人である少年が住んでいる。
彼らの周りでは常にドタバタとした騒動が巻き起こり、その騒がしくも楽しい日々を我々は
「ドラえもん」というマンガの中に楽しむことができる。
しかし・・・光あるものはまた、影をも生み出す。
「ドラえもん」に隠された影の面を、今、語ろう・・・。


ポケットの中の喧騒

ドラえもんというマンガの最大の魅力。それはもちろん、彼がお腹のポケットの中から取り出す
未来の道具、すなわち、秘密道具である。次々に我々の目の前に現れる秘密道具の
多様さは、それが我々の「こんなこといいな、できたらいいな」という飽くなき願望が
生み出したからに他ならない。しかし、人間の欲望はさまざまな顔を持っている。
よからぬ欲望が道具として形となれば、それは恐るべきものとなる。そう、それは秘密道具とて例外ではない・・・。

ナンバー 紹介道具
No.1〜No.10 夢たしかめ機、地球破壊爆弾、人間製造機、未知とのそうぐう機、タケコプター、四面テント、スカートめくり用マジックハンド、シャックリ止め箱、魚動力ボート、ジャンケン箱
No.11〜No.20 プール服、チャンバラ刀、実物福笑い、バイバイン、イキアタリバッタリサイキンメーカー、ウラオモテックス、恐怖症スタンプ、びっくり箱ステッキ、予定メモ帳、けんか手袋
No.21〜No.30 ほんやくこんにゃく、すて犬ダンゴ、ペットそっくりまんじゅう、ヘソリンガス、悪魔のパスポート、Yロウ、ペーパークラフトセット、まあまあ棒、ムシスカン、見えなくなる目薬
No.31〜No.40 病気になる薬、夜をつくる電球、ポータブル国会、呪いのカメラ、悪運ダイヤ、タッチ手ふくろ、真実の旗印、ビョードー爆弾、アンケーター、デビルカード
No.41〜No.50 ドンブラ粉、夢はしご、階級ワッペン、取り消しゴムと目鼻ペン、スパイ衛星、時門、ホームメイロ、宇宙救命ボート、宇宙完全大百科、創生セット

ポケットの中の喧騒2
Endless Nightmare

悪夢はまだ、終わってはいなかった。
人の欲望が生み出した恐るべき道具は、まだまだ我々の知らないところに眠っていたのである。

ナンバー 紹介道具
No.1〜No.5 ミサイルつき原子力潜水艦、猛獣誘いよせマント、人体とりかえ機、仙人らくらくコース、強いイシ
No.6〜No.10 ドロボウホイホイ、誘導ミサイル、諜報道具の数々、味のもとのもと、音速字ェット機
No.11〜No.15 変身ドリンク、いいとこ選択肢ボード、レポーターロボット、人間貯金箱製造機、お好み建国用品いろいろ
No.16〜No.20 無敵砲台、のぞみ実現機、蓄電スーツ、木こりの泉、年月圧縮ガン
No.21〜No.25 ないしょごみすてホール、めんくいカメラ、クローン培養機、十戒石版、ゴルゴンの首
No.26〜No.30 おもちゃの兵隊、ねがい星、正直太郎、あらかじめ日記、具象化鏡
No.31〜No.35 アベコンベ、音楽イモ、乗りものぐつ、びんぼう紙、税金鳥
No.36〜No.40 お金をほしがらないようになる飴とお金をあげたくなる飴、アスレチック・ハウス装置、本物電子ゲーム、慰謝料支払い機、ヤメラレン
No.41〜No.45 友情カプセルとコントローラー、長距離風船手紙コントローラー、地震訓練ペーパー、機械化機、そっくりクレヨン
No.46〜No.50 アクションクイズ、本人ビデオ、あべこべクリーム、いやなことヒューズ、うそ実現道具の数々
No.51〜No.55 時限バカ弾、なぐさめ型お年玉袋、けむりロボット、アンキパン、うそつきかがみ
No.56〜No.60 つけかえ手袋と人体パーツシリーズ、かぐやロボット、なんでも空港、だるまおとしハンマー、腹話ロボット
No.61〜No.65 地球消しゴムと地球鉛筆、戦車ズボン、人間切断機、人間すごろく、人間うつし
No.66〜No.70 エスキモーエキス、たましいふきこみ銃、ぐ〜たらお正月セット、ムリヤリキャッシュカード、動物変身恩返し薬
No.71〜No.75 ツーカー錠、ホームミサイル、ロボット背後霊、地球下車マシン、自信ぐらつ機
No.76〜No.77 わすれとんかち、どこでも大砲、くせなおしガス、おしかけ電話、自動ぶんなぐりガス

ポケットの中の喧騒特別編
〜未収録道具はおそろしい〜
いんちきぐすり、分かいドライバー

ポケットの中の喧騒・外伝

秘密道具は確かに、「ドラえもん」の大きな魅力の一つである。
しかし、それだけによってのみこの作品の魅力をとらえることもまた、不可能である。
影の面は、秘密道具だけにとどまらない・・・。

外伝1 のび太の巨大実験室 「もしも、○○な世界だったら」・・・。世界そのものを一つの巨大な実験室に変貌させる道具、「もしもボックス」。そこでは、どのような実験が行われてきたのか?
外伝2 宇宙のソドム 「のび太のブリキの迷宮」に登場した宇宙人、チャモチャ星人。信じがたいほどずぼらな彼らの運命は。
外伝3 The Villain 長い劇場用作品の歴史の中で、ドラえもん達の前に立ちふさがってきた強敵達。彼らはどのような存在だったか? そして、ドラえもん世界に隠された驚くべき歴史とは?
外伝4 地球滅亡の危機 あまりにも人間くさい猫型ロボット、ドラえもん。しかし彼には、地球を滅亡に導きかねない恐るべき秘密があった。
外伝5 偽りの未来 希望に満ちた世界として描かれる22世紀。しかし、それは本当に真実の未来なのか。
外伝6 哀・脇役 星の数ほどのキャラが現れ、そして消えていく「ドラえもん」。その中で脇役たちは短くも懸命に自らの存在を誇示しつづけた。哀・脇役たち。それは、別れ唄・・・。
外伝7 透明化への挑戦者 多くのSF作品で描かれてきた存在、「透明人間」。その実現のための試みは、「ドラえもん」の中でも繰り返し行われてきた。22世紀の科学は、透明人間を実現できるのか?
外伝8 がんばれ!! ニッポンのお父さん 作中ではあまりに影の薄い「主役たちの父」をクローズアップ。現実でもマンガでも、父とは偉大な存在だった。
外伝9 のび太の野望 のび太三大特技の一つ、あやとり。しかしなぜこの才能は、世に理解されないのか? のび太の野望が、今動き出す・・・。
外伝10 ガラパ星から愛を込めて 未来デパートが生物進化研究所を設置した星、ガラパ星。未来科学が生み出した生物たちの暮らす「謎と奇跡の星」の秘密に迫る。
外伝11 フウイヌムの島 のび太とドラえもんが生み出してきた、数多くの「新世界」。そこに暮らす住人たちこそ、人類のあり方を見直すきっかけとなる存在だった。
外伝12 続・征地球論 これまでドラえもんに挑み、ことごとく敗れてきた悪役たち。憎きドラえもんたちを倒し、世界を征服するため、最強の悪の組織が結成される!

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