ドラえもん対6人のドラえもん


第4話


鮮血のプール 怪魚人スネザメス


「待てーっ!!」

 廊下を走って逃げるドクトル・D達を、ドラえもん達が必死に追いかける。と、その時

 ガタッ!

「うわーっ!!」

「のび太君!!」

 突然廊下に穴が開き、のび太がその中へ落下した。

「おー、イタタ・・・」

「のび太君、大丈夫!?」

「まあね。浅い落とし穴だったし、伊達にマンホールに落ちれば日本一の男とは言われていないよ。マンホールに比べれば、このぐらいへでもないさ。でも、さすがに本部と言うだけあって、罠がしかけられてるんだね」

 のび太は落とし穴から出ると、体についたほこりを落とした。

「まかれちゃったかな?」

「いや、あいつらがあそこで曲がるのを見た。その先にあるのは、プールしかない。きっとそこにあいつらはいる。追っかけるよ」

「でも、ここから先にも罠が・・・」

「大丈夫だ。僕の高性能オプティカル・スキャン・ホログラフアイで透視したところ、ここから先には罠はないみたいだ。安っぽい本部だよ」

「ド、ドラえもん、君の目って、そんなにすごい名前だったの?」

「フ。以前僕の壊れたネコ集め鈴を小型カメラに交換したときに、一緒に他のいろいろな部分も最新の装備に交換したんだ。名付けて、「ドラえもん26の秘密」! まず第1の秘密が、胸に組み込まれたスーパー電子レンジ。これは生卵を加熱し、爆発させることなくゆで卵を作ることができるという画期的な・・・」

「それはあとで聞くよ。今はあいつらを追いかけないと!」

「おお、そうだった。行くぞ、のび太君!」

 ドラえもんとのび太は、再び追跡を開始した。



 ドラえもんとのび太はまだ春なので閉鎖されているプールへとやってきた。

「あれ、いないな・・・」

「あいつら、どこへいった・・・?」

 のび太達はプールサイドを歩き回った。と、その時

 ポチャ・・・

 水音がしたので、のび太が振り返った。4月の濁りきって何も見えないプールの水面に、静かに波紋が立っている。

「ドドドドラえもん! プールの中に、何かいるぅぅぅぅ!!」

「誰かが金魚かカメでも放したんじゃないの? いたとしても、せいぜいピラルクぐらいさ。気にすることはないよ」

 ドラえもんはのんきに言ったが、のび太の頭の中では「もしかしたらこの下には、昔空襲で死んだ人達が眠っているんじゃないか」とか、「水泳の練習中に死んだ生徒の霊魂がさまよってるんじゃないか」といった怪談話が渦を巻いていて、それは聞こえなかった。

「ア、アワワワワ・・・」

 のび太は自分の妄想で勝手に腰を抜かしてしまい、そのままプールサイドにしゃがみこんでしまった。なんとかしてプールから離れようと、間抜けな四つん這いで進み出そうとしたその時、何かがプールの中から出てきて、のび太の足をつかんだ。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 静かな夜のプールにのび太の絶叫がこだまする。ドラえもんが驚いて振り返ると、のび太は何かによってすごい勢いでプールに引きずり込まれようとしていた。

「のび太君!!」

 ドラえもんがあわてて駆け寄るが、のび太は水中に引きずり込まれてしまった。すぐにのび太が水面に顔を出し、パニック状態でわめきながら暴れていた。しかし、すぐに沈んでしまう。そしてまた浮上し・・・。こんなことが繰り返された。

「のび太君、今助けるぞ!」

 ドラえもんはポケットからバズーカを取りだした。

「つかみどりバズーカ!!」

 ボンッという音とともに、バズーカからロープのついた手が発射され、水中へ飛び込んだ。やがて、何かをつかんだ感触がバズーカ越しに伝わってきた。

「くっ、スゴイ力だ!!」

 ドラえもんはそれを懸命に引っ張った。そして

「チェストーッ!!」

 気合いと共に、ドラえもんが渾身の力をこめてロープを引っ張った。すると、水面からのび太が飛び出して、プールサイドへ落下した。

「のび太君!!」

 ドラえもんはのび太に駆け寄った。見ると、のび太は息も絶え絶えで、全身になにかに噛みつかれたか刺されたような、ギザギザの傷がついていた。

「こりゃひどい・・・。一体何が・・・とにかく手当てだ!!」

 ドラえもんはタイムフロシキを取り出すと、のび太にかけた。すると、傷がすっかり消えたのび太が起き上がった。

「ウワッ!・・・ああ、生きてる・・・」

「のび太君、大丈夫か?」

「ああ、ありがとう」

「水の中に何がいた?」

「濁っててよくわからなかったけど・・・サメみたいな奴が・・・」

「サメ? プールにサメなんか・・・」

 ドラえもんがプールを振り返る。すると、水面を三角形の背ビレのようなものがスイスイと動いている
ではないか。

「ジョ、ジョーズ!? 何でプールに!? 空き地にいるならわかるけど・・・

 ドラえもんは驚いたが、すぐに対抗策を考えた。

「ようし、見てろジョーズめ! まずは、水酸化ナトリウム!!」

 ドラえもんはまず普通の水酸化ナトリウムの入った瓶を取り出すと、ふたを開けてプールへ投げ込んだ。

「そして、ミニ雷雲!!」

 ドラえもんはミニ雷雲を取り出すと、プールサイドでスイッチを引っ張った。雷鳴がして、プールに稲妻が走った。電気によって、プールがまぶしく光り輝く。そして

「ギャアアアアアッ!!」

 何かがプールから飛び出して、プールサイドへ落下した。ドラえもん達がかけよって、それを見ようとすると、それは何事もなかったかのように立ち上がった。

「な、なんだこいつは!?」

 それは、サメと人間を合体させたような怪人だった。流線型の体に、とがった三角形の鋭いヒレ。黒光りする体。だが、そんなことはどうでもよかった。問題なのは、その頭である。

「スネ夫!?」

 なんと、その頭部はおどろくほどスネ夫に似ていたのである。いや、スネ夫そのものといってもいい。鋭角と直線だけで構成されたような顔。頭からトサカのように突き出た、ノコギリのように鋭い独特の髪型。まさしく、スネ夫だった。

「シャシャーク!!」

 スネ夫サメ怪人は、力強く雄叫びをあげた。

「スネ夫! どうしたんだその姿は!?」

「フフフ・・・彼は我々の手によって生まれ変わったのだ」

 暗闇の中から、ドクトル・Dとシャドウドラえもん達が現れた。

「ドクトル・D! まさか最強怪人軍団とは、みんなを改造した怪人か!?」

「その通りだ。彼もその一人、骨川スネ夫とフカヒレの合成怪人、怪魚人スネザメスだ!」

 それを聞き、のび太とドラえもんはずっこけた。

「なんでフカヒレなんだよ! 普通怪人を作るときって、動物をまるごと合成するだろ!?」

「馬鹿者が! ホオジロザメ一匹など、いくらすると思ってるんだ! 怪人もコストパフォーマンスが問題にされる時代なのだよ! その証拠に、フカヒレでもちゃんとサメの怪人ができたではないか!

「やっぱり安っぽい組織だな・・・。おいスネ夫、フカヒレなんかと一緒にされて、よく黙っていられるな!」

 のび太はそう尋ねた。だが、スネザメスの答えは意外なものだった。

「フ・・・かまわんさ」

「なに!?」

「なぜなら、僕に使われているフカヒレはそんじょそこらのフカヒレではない。一千年に生まれるか生まれないかと言われる、ジンベイザメとホオジロザメの合いの子・・・伝説の「ホオジロジンベイ」のヒレなのだ! 中華の鉄人の店ですら仕入れるのは至難の業の、幻の食材だ! これこそまさに、僕にふさわしい!!」

「その通りだ。普通のフカヒレでは、こいつの体質にあわずに改造ができなかった。おかげでわざわざ上海まで仕入れに行き、予算のほとんどを使ってホオジロジンベイのヒレを手に入れてきたのだ。まったく、金のかかる怪人だ・・・

「だったら普通にサメを買った方がよかったじゃないか!」

「うるさい! さあ、スネザメスよ! お前のために大金をつぎ込んだのだ! その分の働きをしてもらおう!」

「お任せください、ドクトル・D。さあ、のび太、ドラえもん。僕のこの美しい髪でお前達を突き刺し、このプールを綺麗な鮮血の色に染め上げてやろう」

 スネザメスの尖った前髪が不気味に光った。

「待てスネ夫! 僕達は何度も一緒に戦った仲間じゃないか! 目を覚ませ!」

「フフフ、ムダだ。ちゃんと脳改造手術をしてある。お前達の声など、こいつには届かんよ。さあ、お前達に友達が撃てるかな?」

「ああ。朝飯前さ」

 すんなりそう言うと、ドラえもんとのび太は空気砲とショックガンをかまえた。

「何!?」

 空気の塊と光線が発射され、スネザメスに命中した。

「シャシャアアク!!」

 スネザメスが悲鳴をあげて倒れる。

「なっ、何だと!? 仲間を平気で撃つなど、お前達は人間か!?」

「人を怪人に改造するヤツに言われたくないね。たしかに僕達は、こいつと一緒に戦ってきた。しかし、それはこいつの手を借りなければならないほどせっぱつまっていたからだ」

「そう。それ以外の日常のこいつは、嫌な奴としか言いようがない。自慢はするし、人を仲間はずれにするし、親のスネをかじりまくってるし・・・。嫌なところをあげればきりがない。今までは公然とこいつを叩くことはできなかったが、そっちが襲ってくるのなら正当防衛が成立する。思う存分こいつを叩いて、日頃のうっぷんを晴らせるわけだ。感謝してるよ」

「お、おのれえ・・・なんという人でなしだ。仲間を改造した怪人なら、お前らは手出しできないと思っていたが、これでは作戦が台無しだ! ええい、こうなればかまわん! スネザメスよ、このひとでなしどもを皆殺しにするのだ!」

「シャシャーク!!」

 スネザメスが再び立ち上がり、のび太達に飛びかかった。



「のび太君には指一本触れさせんぞ!!」

 ドラえもんがのび太とスネザメスの間に割ってはいる。

「貴様はあとでゆっくりと料理してやる! 今はこれでも拾っていろ!!」

 そう言うとスネザメスは何かを取りだし、その場にばらまいた。地面に落ちた一枚を見てみると、なんと、福沢諭吉の肖像が描かれている紙だった。

「万札だぁぁぁぁぁぁ!!」

 十円すら大金と思っている彼らのこと。万札などを見れば、狂喜乱舞するに決まっている。ドラえもんとのび太はスネザメスのことなどぽかんと忘れ、万札拾いに熱中した。

「こ、これだけあれば、一生ドラ焼きには困らない・・・」

 腕一杯に抱え込んだ万札の山を見ながら、ドラえもんが興奮気味に言った。しかし、よく見てみると、何かが違う。なんと、紙幣に描かれていたのは福沢諭吉ではなく千昌○だった。

「まさか!!」

 驚いてドラえもんが振り返ると、そこにはスネザメスにつかまったのび太がいた。

「フフフ、パパの友達の偽札業者が作った失敗作の偽札だ。そんなものにだまされるとは、やっぱりタヌキだね」

 そう言ってスネザメスはジャンプした。

「うわあああああ! 助けてええええ!!」

 瞬く間にのび太とスネザメスは、水中に姿を消した。

「くそっ! あの金持ちのボンボンめ! 今日という今日は許さん!! 覚悟しろ!」

 ドラえもんはつかみ取りバズーカを二丁取り出すと、両腕に一丁ずつかまえた。

「いけっ!」

 二つの手が水中に飛び込んだ。そしてほどなくして、スネザメスとのび太が水中から手につかまれて飛び出してきた。

 ドサッ!

 のび太がドラえもんの近くに落ちてきた。やはりスネザメスの前髪によってひどいダメージを受けている。ドラえもんはそれをタイムフロシキで治しつつ、スネザメスに目を向けた。スネザメスはピンピンしている。その後ろにいるドクトル・Dが、得意げに言った。

「スネザメスは水中怪人の弱点を克服した怪人だ。これまで特撮番組に出てきた水中戦を得意とする怪人は、なぜか陸上でヒーローと戦っては敗れていった・・・。だが、スネザメスはそんな愚か者ではない。必ず水中に敵を引きずり込んで倒すことを信条としているのだ。しかし、お前がいるとのび太を仕留められんな・・・。スネザメスよ、まずはあの青ダヌキから仕留めろ」

「シャシャーク!!」

「そうはさせるか! そんなに水中戦が好きなら、これでどうだ! 大寒波発射扇!!

ドラえもんはポケットから巨大な扇風機を取りだし、プールサイドに設置した。

「スイッチオン! 零下百度ストーム!」

 扇風機が勢いよく回り出すと、超低温の風が送り出され、またたくまにプールの水が凍っていった。

「ああっ、こら、何をする!!」

 スネザメスは止めようとしたが、時既に遅し。プールの水はすべて、氷の塊と化してしまっていた。

「これで水中戦はできまい!」

「うう、おのれ・・・だが貴様など、水中戦に持ち込まなくても十分だ! いくぞ!」

「うわっ!」

 スネザメスが飛びかかってきた。ドラえもんは倒れ込みながら、とっさに空気砲を撃った。なにか乾いた音がした。その時、スネザメスの攻撃が止まった。

「あ・・・スネ夫、まさかお前・・・」

 のび太が震えながらスネザメスを指さしていた。だがスネザメスは、先ほどとは様子が全く違っていた。なんと、あの特徴的な髪がなくなっていた。そう、スネ夫は頭がスキンヘッドだったのである。遠くの方に、はじき飛ばされたスネ夫の髪が原型を留めたまま転がっていた。

「ヅラだったのかぁぁぁぁぁぁ!!」

 衝撃の真実に、ドラえもんとのび太は大声をあげていた。

「うわあああああああ!! 僕のカツラァァァァァァ!!」

 スネザメスはものすごいスピードでカツラまで走ってそれを拾うと、大急ぎでかぶった。

「ふ〜ん、前々から変な髪型だとは思ってたけど、まさかカツラだったとはねえ・・・」

 落ち着きを取り戻したドラえもんとのび太が、ニヤニヤ笑いを浮かべながらスネザメスを見る。
スネザメスの顔が、たちまち真っ赤になる。

「貴様らぁぁぁぁぁ!! 僕の秘密を知ったからには、絶対に生かして返さん!!
 死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 スネザメスが我を忘れ、すさまじい形相で二人に襲いかかる。

「うわああああ!!」

「のび太君、カツラを狙うんだ!!」

 ドラえもんの空気砲と、のび太のショックガンが同時に火を噴いた。またしても乾いた音がして、カツラが宙に吹き飛ばされた。

「ああっ! 僕のカツラ!!」

 思わず空中でカツラをキャッチしようとするスネザメス。だが・・・

「させるかっ!!」

 のび太がつかみ取りバズーカを構え、発射した。発射された手は見事スネザメスのカツラをつかみ、のび太の手元に戻ってきた。

「やったぜ! ドラえもん、パス!」

「よしきた!」

 絶妙なコンビネーションでドラえもんはのび太から投げ渡されたカツラをキャッチし、自分のポケットの中に入れてしまった。

「ああっ! 青ダヌキめぇぇぇぇ、カツラを返せぇぇぇぇぇぇ!!」

 カツラのことで我を忘れているスネザメスが、ドラえもんに襲いかかってきた。

「隙だらけだ!!」

 ドラえもんとのび太が、武器を一斉発射した。

「ガハァ!!」

 スネザメスが口から血を吐いて倒れる。だが

「お、おのれ・・・カツラを・・・返せえ・・・」

 まだ迫ってくる。

「よし、今だ! トオッ!!

 ドラえもんはその体型と体重からは考えられないジャンプ力をみせ、空中へ飛び上がった。そのまま空中で一回転すると、キックの体勢をとって急降下した。

「129.3kgキィィィィィィィィック!!」

 語呂の悪い名前を叫び、ドラえもんが必殺キックを繰り出した。

 ドカンッ!!

「ギャアアアアアアア!!」

 体重と落下のスピードがのったキックを受け、スネザメスが断末魔の悲鳴をあげ、吹き飛ばされた。落下したスネザメスは、大爆発を起こした。

 ドカァァァァァァン!!

「やったぞ!」

「ざまあ見ろ! 貧乏人の底力、思い知ったか!!」

 のび太とドラえもんが、口々に叫ぶ。

「お、おのれ、まさかスネザメスがやられるとは・・・。さすがだな、ドラえもん、のび太。だが、次はこうはいかんぞ! 体育館で、貴様らの死刑執行人が待っている! 来い!!」

 そう言ってドクトル・Dとニセドラえもん達は、体育館の方へ去っていった。

「あ、くそ、逃げ足の早い奴だ」

「でも、どうにか勝てたね。それにしても、スネ夫がカツラだったとはね・・・」

 のび太はスペアポケットからスネ夫のカツラを取りだした。

「スネ夫・・・お前は嫌な奴だったけど、冥福を祈る義理ぐらいは僕達にもあるはずだ。この遺品のカツラは、大事にとむらっておくよ・・・」

 のび太はそう言って、美しい星空を眺めた。その時、ドラえもんが彼を肘で小突いた。

「ね、ねえ、のび太君」

「なんだよ。今一戦のあとの余韻に浸ってるんだから、邪魔しないでよ」

「あいにくだけど、スネ夫君はまだ死んでないよ。ほら」

 ドラえもんが指した先には、倒れているスネ夫の姿があった。

「あ、ほんとだ」

「行ってみよう」

 その場に行ったドラえもんとのび太。ドラえもんはスネ夫の脈をとった。

「どう?」

「うん。生きてる・・・」

 二人は意識を失っているスネ夫の顔を見つめた。

「どうする? トドメ刺しちゃう?

 何気なくひどいことを言うドラえもんだったが、のび太は首を振った。

「生きているなら、もっとうまい使い道があるさ」

 のび太はそう言うと、スキンヘッドをさらして倒れているスネ夫のそばにカツラを並べて置き、カメラを取りだして何枚か写真をとった。

「なるほど。そういうこと・・・」

「きっと切り札になるよ。それにしても、なぜスネ夫が元の体に戻ったんだろう?」

「それはたぶん、あいつらの改造手術がずさんだったからじゃないかな。何しろフカヒレを改造手術に使うような奴らだからね。改造が不完全で、思いっきり攻撃して倒せば、ショックで元の体に戻っちゃうんじゃないのかな」

「なんだかいい加減だなあ。でも、そうかもね。ということは、これから出てくる怪人も、手加減なしで
攻撃していいんだね」

「そういうこと。それじゃあ、奴らのあとを追おう」

「うん。それで、スネ夫はどうする?」

「放って置いてもそのうち気がつくさ。ここに置いていこう」

 ドラえもんとのび太は、スネ夫をそこに置いてプールを後にした。

次回予告
 我らがドラえもんとのび太を狙うDBS団が送った次なる刺客は、戦車怪人ジャイタンク。体育館を
舞台に、強力な武器を持ち、圧倒的な火力で迫るジャイタンクとのび太、ドラえもんが激突する。
次回「ドラえもん対6人のドラえもん」第5話「地獄のデスマッチ! ジャイタンク出現」
ご期待下さい。

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