ドラえもん対マジンガーZ ロボット大図鑑


 本小説中に登場するロボット、その他のメカの紹介です。

マジンガーZ

 兜十蔵博士がDr.ヘルの野望を阻止すべく設計・開発したスーパーロボット。身長18m、体重20t、65万馬力。全身は博士が開発した鋼鉄よりも硬い新型金属、超合金Zで作られており、機械獣の攻撃にもびくともしない。動力はジャパニウムに核反応を起こさせることで生まれる光子力エネルギー。マッハ2で飛行する「ロケットパンチ」や、目から発射する「光子力ビーム」、口から腐食性の高い風を放出する「ルストハリケーン」、胸から放出する3万度の溶解熱線「ブレストファイヤー」など、多彩かつ強力な武装を備え、別名「鉄の城」とも呼ばれる。普段は光子力研究所の敷地内にある貯水施設の下に格納されているが、パイロットである甲児の「マジーン、ゴー!」のかけ声でその姿を現し、甲児の乗るホバーパイルダーが頭部に合体すること(パイルダーオン)によって初めて起動する。当初は空を飛ぶことができなかったが、空飛ぶ機械獣に苦戦するようになると新型飛行用装備であるジェットスクランダーを装着し、マッハ2.3以上の速度で大空を飛べるようになった。その際、アイアンカッター、サザンクロスナイフ、スクランダーカッターなどの新装備も追加されている。人が乗って操縦するという、現在まで至るアニメ巨大ロボットの流れを生み出したパイオニア。


ザンダクロス

 劇場用作品「ドラえもん のび太と鉄人兵団」に登場した、鉄人兵団の土木作業用ロボット。身長20m。鉄人兵団が基地建設のためパーツに分解して地球に送り込んだが、のび太に拾われ彼らのものとなる。その後は元の持ち主であるリルルの手によって基地建設を行ったが、その後再びのび太達の手に渡り、改造された電子頭脳を搭載され、彼らの味方となる。土木作業用と呼ばれているが、かなり外見が洗練されているうえ、腹部にビルをも一撃で破壊できるビーム砲を装備しているなど、本当に土木作業用かは疑わしい。また、自律型であるにも関わらず、なぜか胸部にはコクピットがあった。未知の合金に身を固め、極めて人間に近い動きができるうえ、足からのロケット噴射で空を飛ぶこともできる。なお、ザンダクロスというのは拾った場所である北極にちなみ、ドラえもんがサンタクロースをもじってつけた名前であり、実際は「ジュド」という名前である。


アフロダイA

 さやかが搭乗する女性型ロボット。マジンガーZと同じく、基礎設計は兜十蔵博士が行っている。本来の役割がジャパニウムの採掘であるため戦闘には不向きで、武装も胸の二発のミサイルのみであるが、さやかの操縦によりマジンガーZをサポートする。


ボスボロット

 ボスが甲児に対抗して光子力研究所の名物三博士を脅してスクラップから作らせたロボット。武装はなく性能もよくないが、パワーだけはマジンガーにも負けないというとんでもないロボットである。寸胴なボディーに蛇腹状の腕、そしてロボコンのように表情の変わる目が特徴的で愛嬌がある。外見とは裏腹に、マジンガーZのピンチを救ったこともしばしばである。


グランドザンダクロス

 ドラえもん達がDr.ヘルの基地から奪回することに成功したザンダクロスを、光子力研究所が強化改造したスーパーロボット。光子力コンバータを搭載し、マジンガーZのノウハウを生かした武器を追加装備した。マジンガーZと同じロケットパンチや光子力ビーム、腹から放つザンダクロスビーム、腰にとりつけられた専用拳銃・光子力マグナム、そしてブレストファイヤーをしのぐ威力を持つザンダクロスノヴァなど、火力はマジンガーZに引けを取らない。武装コンセプトはマジンガーZと同じく、固定武装のみで最大の戦闘力を発揮できるようになっている。これらの武器はマジンガーZとの連携を考えて装備されたため、マジンガーZと合体技を繰り出すこともできる。また、ザンダニウム合金と命名された合金の装甲は、超合金Z以上の硬度と弾性をもつ優れた金属である。パイロットはドラえもん、のび太、ジャイアンの3人で、彼らが「サイコントローラー」という脳波制御式コントローラーを持つことで自分の思い通りに動かすことができる。基本操縦はドラえもんが担当し、格闘戦が得意なジャイアンが格闘を、射撃が得意なのび太が射撃系武器を扱う。また、ザンダクロスが本来持っている人工知能も受け継いでおり、ドラえもん達が反応しきれない攻撃に対してもまるで生き物のように反応し、行動してくれる。改造にあたってはデザイン面でプラモや模型にうるさいスネ夫が深く関わり、デザイン変更や大きなカラーリングの変更が施されている。武装以外の特徴としてはボディー各所に追加された放熱機構で、ザンダクロスノヴァを使用する際には口や肩、腕や足などの放熱スペースが解放され、発射時の余剰熱エネルギーを放出する。


ラジコン零戦

 「スネ夫航空隊」を構成する10機のラジコン零戦。スネ夫が作ったラジコンをビッグライトで巨大化した後、ミコトが超合金Zの外装を貼りつけ、攻撃力を強化した空気砲とミサイルを搭載した。その戦闘能力は、本物をもしのぐ。スネ夫の持つ特製のプロポにより、10個のチャンネルで別々に動かされる。ちなみにミサイルは、ホバーパイルダーのパイルダーミサイルを使用している。


フライングボスボロット

 ボスがドラえもんに頼んで手に入れたタケコプターをビッグライトで巨大化させ、ボスボロットの頭にとりつけて空を飛べるようにしたもの。空が飛べる以外、性能は全く変わっていない。


巨大ミクロス

 役に立ちたいミクロスが、自らビッグライトで巨大化した姿。武装はないが、鉄人兵団と対等に渡り合う。


機械獣ガラダK7

 「マジンガーZ」第1話「驚異のロボット誕生」、第2話「ストップ ザ あしゅら軍団」にダブラスM2とともに登場した機械獣第1号。髑髏の頭をしているのが特徴的。側頭部には鎌がついており、これを振り回したりブーメランのように投げたりして攻撃する。また、目からはミサイルを発射することができる。ルストハリケーンでボロボロにされたあげく破壊された。


機械獣ダブラスM2

 蛇か龍のような長い首を二つもった特徴的な機械獣。「マジンガーZ」第1話「驚異のロボット誕生」、第2話「ストップ ザ あしゅら軍団」にガラダK7とともに登場した。口からはレーザー光線を放ち、体から高圧電流を流す力ももつ。また、長い首も武器となっており、あしゅら男爵いわく、巻き付けることで東京タワーも破壊できるらしい。ガラダK7を倒した甲児のマジンガーZによって続けて撃破された。ガラダK7とそろってオープニングに登場することで有名な機械獣。


機械獣スタッグD3

 オリジナルの機械獣。人間型のボディーに、クワガタムシをイメージさせる二本の角を生やした頭をもつ機械獣。角からの高圧電流と右手に持った剣で攻撃する。また、装備している盾はマジンガーZのいかなる攻撃をも防ぐことができる。


鉄人兵団兵士

 本小説中では、「鉄人兵」と呼称する。鉄人兵団を構成するロボット兵。一つ目の人間型ロボットで、無骨な体格をしている。大きさはおそらく4,5mほど。数が異常なほど多く、倒しても倒してもあとからあとから現れる。数を生かした物量戦を得意とするが、指先から熱線を発し、ビルも破壊できるハンドキャノンを持つほか空も飛べるなど、量産型のロボットとしては単体の攻撃力もかなり高いと思われる。反面、装甲は脆弱。なお、鉄人兵団司令官には数人の側近がいるが、彼らは一般兵とカラーリングや肩アーマーなどの違いの他はよく似ている。


イビルX(クロス

 ブロッケン伯爵が日本アルプスに墜落していたザンダクロスを回収・改造し、対マジンガーZ用の戦力として利用したもの。もととなったザンダクロス自体の性能が高いため、マジンガーZを上回る性能を持つ。腹部のビーム砲の他、目からの怪光線、腕に装備されたミサイル、怪力が武器。Dr.ヘル達が機械獣的な外見にこだわったため、悪趣味な外装が取り付けられている。


グール

ブロッケン伯爵の乗る飛行要塞。全長200mという途方もない大きさで、それ自体が機械獣のような姿をしている。空飛ぶ機械獣の飛行空母という役割ももっている。武器は磁力光線と爆弾。


機械獣トロスD7

 劇場版「マジンガーZ対デビルマン」に登場した機械獣。その名の通り、トロイの木馬を思わせるような四足歩行型の機械獣。顔の上にサイのような巨大な角がついており、体当たりでこれを敵に突き刺す攻撃が最大の武器である。また、背中についているトゲはミサイルになっている。


機械獣ジェノバM9

 「マジンガーZ」第66話「姿なき殺し屋 ジェノバM9」に登場した、ライフルによるアウトレンジからの射撃を得意とする、スナイパーのような機械獣。接近戦用にピストルも装備している。機械獣ながら自意識をもちプライドが高く、敗北を悟ると自決した。


機械獣ジェノサイダーF9

「マジンガーZ」第34話「紅い稲妻 空飛ぶマジンガー」に登場した、大量のミサイルを装備した全身爆薬のような機械獣。体重は300tなのに1万tの爆薬をもっているという、よくわからない設定をもつ。光子力研究所のバリアを破壊したが、ジェットスクランダーを装備したマジンガーZによってあっけなくやられてしまった。


機械獣ソドムD7

 オリジナルの機械獣。人間のような頭に甲殻類の体をもつパワーと防御力を重視した巨大な機械獣。サソリのような体と尻尾、カニのように巨大なハサミをもつ。全身からは常に毒液が染み出しており、これに触れたものは溶けてしまう。この溶解液は全身をコーティングするようにもなっており、敵の攻撃の威力を減殺する効果をももつ。また、尻尾の先からは怪光線を発射する。ゴモラD8と合体することにより機械獣メギドD9となる。


機械獣ゴモラD8

 オリジナルの機械獣。人間の頭と四枚の翼を持った鳥型の機械獣。スピードをいかした攻撃が得意で、カッターとなっている翼と突風、口から吐くレーザー光線が武器。突風はマッハで飛ぶロケットパンチをもその風圧でそらすことができる。腹部に巨大な砲口がついているが、これはソドムD7と合体しなければ使うことができない。


機械獣メギドD9

 ソドムD7とゴモラD8が合体して誕生する巨大機械獣。もととなったどちらの機械獣の武器を使うことができる。最大の武器はゴモラD8の腹部についた巨大ビーム砲「メギドの雷」であり、直撃を受ければいかなるものも蒸発してしまう。


機械獣クラーケンO5

 オリジナルの機械獣。光子力研究所攻撃用に開発された全長100mを越える超大型機械獣。完成後、前線基地である鬼門島の特別格納庫に保管されていたが、基地はドラえもん達と鉄人兵団によって攻撃され、この機械獣は鉄人兵団の手に渡ることとなった。巨大な三角錐の形をした頭部から高圧電流の流れる無数の触手が出ているという、イカのような姿をしている。三角錐の表面には無数の顔があり、怪光線を発射する。また、三角錐自体が巨大なドリルとなっており、恐るべき破壊力をもつ。

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