ストーリー

 2112年9月3日・・・。それは、日本のとある工場において、一台のネコ型ロボットが誕生した日。そして、彼と彼の仲間達との、伝説的な日々の物語の始まりとなった、偉大な日だった。

 その日からさかのぼること25年・・・。彼を生み出した未来科学も、まだ芽を出し伸び始めたばかりといった時代・・・。後の人々がその時代を「夜明け前」と呼ぶようになったように、社会は新しい時代の幕開けを目前に控え、あらゆる面で変革を迫られていた。かつてないほどの科学の急成長が、市民生活を格段に向上させていったのである。しかし、その速度は、それまでの社会制度にその変化に対応する時間を与えさせないほどのものであった。進化した市民生活に対して、旧時代の社会システムはそれをコントロールするには不完全となったのである。

 治安維持も、その一つであった。新しい科学技術はめまぐるしい速度で市民生活に反映されていった。そしてそれは、それらが犯罪に対しても頻用されることも示していた。新技術が絡む犯罪や事故は、それまでの警察機構で対処するにはあまりにも多様かつ困難なものであった。このような事態への対応を各国の治安維持組織が求められるなか、日本の警視庁は2081年、ある決定を行ったのである。急速に進歩する科学技術を直接・間接の原因とする、通常の警察では対処しきれない事件・事故の調査・解決を目的とした、最新鋭機材を備えた特殊部隊の設立。この決定に基づき、二年後、特機保安隊( Special Machinery Securities)、通称「SMS」はかつての第3セクターのような半民営の治安維持組織としてとして試験的に活動を開始、予想以上の成果をあげ、翌年から正式活動が開始された。

 そして、それから二年後、2087年。東京都特機保安隊第1小隊に新たに二名の増員が決定され、4月1日、新隊員二名が着任。これは、「夜明け前の時代」を生きた、彼ら「SMS」のメンバー達の日々の記録である。


登場人物

新座圭介(にいざ・けいすけ)

年齢 22歳(First Season当時)
職業 東京都SMS第1小隊実動員
身長 178cm
血液型 A型
出身地 東京都練馬区
誕生日 10月21日
趣味 機械整備、ツーリング
家族構成 父、母、姉
容姿  消防士から転職しただけあり、恵まれた体格の持ち主。髪の色は黒で、長いとうっとうしく感じるため、耳にかかるぐらいまで伸びるとさっさと切ってしまう。短めに切った髪をヘアワックスで軽く立てているのが基本。
服装  バイクという趣味や性格上、フライトジャケットやジーンズなどの活動的な服装を好む。おしゃれにこだわるわけではないが、趣味が悪いわけでもなく、それなりに衣装持ち。最近ではひかるの見立ててくれた服や手編みのセーターも増えてきている。

 高校卒業後消防隊に入隊、3年間の勤務後、志願して「SMS」の入隊試験を受け、見事合格、2087年着任。真紅のVJ(ヴァリアブル・ジャケット)3号機の装着員を務める。消防隊時代からFJ(ファイヤー・ジャケット)をつけて活動していたため、新人ながらVJを装着しての救助活動に力を発揮する。自分の仕事に対して強い誇りをもち、情熱を燃やす熱血漢で、危険な任務も自らかってでる。一つ一つの物事に対して常に真剣に、全力で接するその姿勢は、仲間達から好感と信頼を勝ち得ている。工学科出身のためメカいじりが得意で、時間のあるときには整備班の仕事を手伝うこともある。趣味は愛車のエアバイクのチューンナップと運転。産業ロボットメーカー大手で技術主任をつとめる父・正晴と、専業主婦の母・理佳子、月・地球間の定期シャトルのスチュワーデスをしている姉・いずみがいる。パートナーである管制員のひかるから好意を一身に受けているが、これまで異性と会話する機会があまりなかったため、戸惑って積極的な行動に出られずにいるが、ともに任務を乗り越えていく中でよい関係を築き上げていく。
(イメージCV:草尾毅)




服部ひかる(はっとり・ひかる)

(イメージ:間津井店長さん)

年齢 22歳(First Season当時)
職業 東京都SMS第1小隊管制員
身長 156cm
血液型 AB型
出身地 北海道旭川市
誕生日 12月26日
趣味 家事一切、ガーデニング
家族構成 父、母
容姿  小柄で、圭介と並ぶと特に身長差が目立ってしまう。作中でも言われる通り、顔立ちが幼いため高校生にも間違われかねないことを気にしている。髪の色はピンクがかった赤。うなじに届くぐらいのショートカットで、シャギーを入れた毛先が外側へ軽く跳ねているのが特徴。
服装  ワンピースやスカート、キャミソールなど、普通に女の子らしい服装を好む。無論、裁縫や手編みも得意なので、時間があれば自分で型紙を起こして作ってしまうこともある。好きな色は主に黄色や薄い水色、桃色など春らしい色で、柄はギンガムチェックがお気に入り。

 警察学校でオペレーターとしての専門教育を受け卒業。追加要員として圭介とともに第1小隊に配属される。圭介のVJ3号機の管制を行う。小柄で顔立ちが幼いうえ、控えめな性格で気が弱いということもあり、初対面の相手に実年齢なりの印象を与えたことがない。しかし、オペレーターとしての腕は確かであり、危機的状況下でも必死ながら的確な仕事をこなす。また、世話焼きな性格でもあり、職場環境の改善にも熱心。得意の家事の腕をいかして栄養のある料理を作ったり整備員の作業服を洗濯したりするほか、裏庭の植物園でたくさんの草花を育てている。そうした活動の積み重ねが、第1小隊メンバーの心身の健康と高い士気を支える力の一つとなっていることは疑いようがなく、最年少ながら第1小隊のお母さん的存在になっている。故郷で動物病院を営む両親のもとで箱入り娘のように育てられたため礼儀正しく、いい意味でも悪い意味でも非常に素直。赤いショートヘアが特徴で、ゴキブリが大の苦手。
(イメージCV:水樹奈々)




小隈秀一(おぐま・しゅういち)

(イメージ:ura_kenさん)

年齢 43歳(First Season当時)
職業 東京都SMS第1小隊長
身長 182cm
血液型 B型
出身地 兵庫県明石市
誕生日 6月12日
趣味 ゴルフ、釣り
家族構成 母、妹
容姿  背の高さは何気に小隊の中でも一番だが、のそっとしているせいかそれほど背が高いという印象を与えない。が、現在でも体を鍛えているため、年齢の割には肉体の衰えはほとんど感じられない。髪の色は黒。服装同様特に髪型にこだわりもなく、普通に短く刈っている。
服装  特筆すべきことはなく、普段着はポロシャツなど典型的なおじさんスタイル。ただし、紋付袴など妙なものを持っている。

 「SMS」の創設以来隊長として采配を振るってきた。「SMS」配属前は優秀な消防隊長であり、特別救助隊の隊長としていくつもの大火災現場で活躍したが、事故により気管支に障害を負い、最前線を退くことを余儀なくされた。そのため、酸素マスクなしでの激しい運動はできない。性格は自由奔放で、普段は時にメチャクチャともいえるその言動で周囲を唖然とさせるが、現場での指揮能力は極めて高い。必要以上に細かい指示は出さないが、隊員間の健全な関係維持に気を使っている。「ガンになりやすい家系」と言っている割にはいつもタバコを吸っているが、これは無害の煙を出すイミテーション・シガレット。「らしさを出すため」に吸っているらしい。現場で育ってきた人間のため、見た目にこだわらず、デスクワークも苦手。そのため、面倒な書類作成などは仁木達に任せてしまいがち。現役時代から続けているトレーニングは、一日も欠かしたことはない。なぜかラムネが好物であり、事件解決後の一杯を部下とともに楽しむため、指揮車には必ず1ケースが置かれている。「気を引き締めて楽にする」が信条。
(イメージCV:家弓家正)




仁木葉子(にき・ようこ)

(イメージ:間津井店長さん)

年齢 26歳(First Season当時)
職業 東京都SMS第1小隊副隊長兼実動員
身長 172cm
血液型 A型
出身地 岩手県盛岡市
誕生日 4月5日
趣味 読書
家族構成 父、母、祖父
容姿  第1小隊女性陣の中では最も長身。モデル並みとも言われる均整のとれたプロポーションは、剣道をはじめとするたゆまぬ鍛錬によって自然と維持・研鑽されている。髪の色はやや濃い目のブルーで、普段は自然のままさらりとロングに伸ばしているが、VJ着用時にはヘルメット装着の邪魔にならないようにアップにまとめる。切れ長の目と凛とした風情、落ち着いた物腰が、大人の女性としての魅力を感じさせる。
服装  性格を反映してか日常生活でもかちっとした服装をすることが多く、肌を露出させる服はそれほど多くない。トップスはブラウスや男物のシャツ、ボトムズはデニムパンツやロングスカートが多い。色は自身のVJと同じく、清潔さを感じさせる白系統のものが多い。

 「SMS」創設以来のメンバーで、実動員として白いVJ1号機を装着、現場で直接働いてきた。大学、警察学校をトップに近い成績で卒業後、小隈隊長を補佐する役割として着任する。切れ長の目と美しいブルーのストレートロングヘア、モデル並みのプロポーションを特徴とする美人だが、本人は仕事優先の人間であるため、身持ちの堅さは日本一と言われるほど。見た目通りの冷静な判断力としっかりした性格の持ち主で、メンバーの実質的なまとめ役を務める小隊の良心的存在。剣道(天然理心流)、柔道の有段者で、射撃の腕も小隊一であり、鎮圧任務にかけては第1小隊の実動員では最強と言える。ほとんどパーフェクトな女性であるが、唯一の欠点(?)は、細身の外見に反して実は大食いであることであり、本人もそれを気にしている。生真面目というわけではなく、小隊の和やかなムードにもとけ込んでいるが、自分がしっかりしなければという意欲が空回りして時たまおかしな行動をとってしまうあたりは、個性派ぞろいの第1小隊にふさわしいといえる。個性的な隊員達や小隈から押しつけられる書類作成その他の問題に頭を悩ませつつも、職場への愛着は小隊でも一番である。推理小説の読書が趣味で、好きな作家はコナン・ドイルとエラリー・クイーン。
(イメージCV:佐久間レイ)




桐生亜矢(きりゅう・あや)

年齢 23歳(First Season当時)
職業 東京都SMS第1小隊管制員
身長 166cm
血液型 B型
出身地 京都府京都市
誕生日 3月17日
趣味 魔術研究
家族構成 父、母
容姿  静的な印象が非常に強く、雪のように白い肌ややや小さめの唇など、まるで日本人形のように整った顔立ちをしている。基本的に無表情な上その変化もわずかで、慣れた人間でなければ表情からその感情や機嫌を推し量ることは難しい。髪は濃いグリーン(ビリジアン)。髪型は仁木と同じくストレートロングだが、前髪が目にかかるほど長く、顔の両脇に垂らした髪を赤い紐で束ねているのが特徴。考え事をするときには伊達眼鏡をかける。
服装  スカートやワンピースなど肌を露出するような服装はほとんど着用せず、ボトムズはもっぱらロングスカート。京都の実家から持ってきた和服を着ることもあり、夏などは特に浴衣を着ていることも多い。日常生活で着るもの以外にも「儀式用」に世界の民族衣装やその他よくわからない服も持っており、実は小隊随一の衣装持ち。好みの色は黒や白、紫、寒色系。

「SMS」創設以来のメンバーで、ひかるの着任以前から一人でVJ1、2号機の管制員を務めていた。アメリカのトレーシー大学を主席で卒業したほどの頭脳の持ち主で、システム工学と化学分析の専門家。しかし実際は、「専門外だけどね・・・」と言いながらなんでもこなしてしまうすごい人。VJの管制システムの設計主任を務めた流れで、そのままSMSに入った。父は世界的に有名な生物工学者の桐生慎一郎博士であり、彼から愛情と共に科学者としての教育を受けた。しかし、幼心に科学の限界を感じた彼女は、まったく別方向からのアプローチとして魔術の研究に手を伸ばす。持論は「魔術は科学を越える」で、いつの日にか自分が完成させた魔術理論が現代科学の解決できない問題を解決する日を夢見て、その研究に余念がない。錬金術や心霊主義、カバラや密教、ブードゥーなど、世界中のあらゆる魔術・呪術・宗教・占術に通じており、すでにその一部は現代科学を超えていると噂される。悪魔や魔物、ヴァンパイアに関する知識も豊富。その実力は底知れず、実質的な第1小隊最強の女性と目される。機嫌を損ねた者はその実験台にされてしまうため、怒ると怖い・・・というか、怒らせてはならない。ただし、さすがに悪魔に魂を売るつもりはなく、黒魔術には手を伸ばしてはいない。基本的に無表情で、「優しい微笑」、「氷の微笑」以外の表情をめったに見せることはない。濃いグリーンのロングを無造作にまとめ、髪と同じ色のリップを愛用。仁木に負けない美貌をもつが、交際相手に求める条件は「実験につき合ってくれること」であるため、長続きした相手はいない。何かと恐れられることが多いが、根は心優しく、得意の占いで捜し物を手伝うなど、面倒見のいい性格。特にひかるに対しては、同じ管制員の先輩として何かと気をかける。和菓子が好物。
(イメージCV:高山みなみ)


使い魔

管狐  亜矢が最も多用する使い魔。イタチほどの大きさで、尻尾の先端が二股に分かれた白狐。「オサキギツネ」とも呼ばれる。稲荷系の神社の中でも狐を使役する呪法を用いる飯綱権現で用いられる、いわば「憑き物」である。以前亜矢が飯綱権現で修行を積んだときに神官から譲り受けたもので、普段はその名の通り、竹筒の中に入っている。スピードと嗅覚に優れ、偵察や捜索などは大の得意とする。また、変身能力もあり、人間の姿に化けるのもお手の物。ただし、人語は解するが自分で話すことはできないため、人間に変身しても言葉を話すことはできない。好物は油揚げで、特にひかるの作ってくれるお稲荷さんは大好物である。
スパルトイ  古代ギリシアの重装歩兵のような鎧、兜、盾、そして槍を持つ、屈強な兵士の姿をした使い魔。以前亜矢がメソポタミアを旅した時に手に入れたカドモスの竜の歯を地面に撒くことによって誕生する。常人の数倍の力と銃弾を受けても死なない強靭な体をもつ。言葉は話さないが人語は解し、亜矢の命令に忠実に従う強力なボディーガードとして活動する。亜矢は常に袖口に竜の歯を忍ばせており、ピンチのときはこれを地面に蒔いてスパルトイを誕生させる。用が済んだら再び歯に戻る。土のない場所では生まれることができないことが弱点。ちなみに、全部で5人存在し、それぞれエキオン、ウダイオス、クトニオス、ヒュペルノル、ペロロスという名である。
八咫烏  真っ赤な羽をもつ三本足の大きなカラスの姿をした使い魔。熊野の神々の遣いとされる霊鳥で、神武天皇の東征の折にはその道案内を行ったことでも有名。その魔術師としての力量を見込まれ、熊野神社から亜矢が預かっている。亜矢が空中に投げた熊野権現の札が燃え上がることでその炎の中から現れ、分身して見えるほどのすばやい動きと強烈なはばたきを武器に活躍する。また、神武天皇の先導役を務めたことからもわかるとおり道案内も得意であり、たとえ道に迷ってもしっかりと先導をしてくれる。



小島佳樹(こじま・よしき)

年齢 25歳(First Season当時)
職業 東京都SMS第1小隊実動員
身長 180cm
血液型 B型
出身地 神奈川県横須賀市
誕生日 8月30日
趣味 音楽
家族構成 父、母、兄
容姿  圭介よりも若干背が高く、黙っていれば様になるルックス。髪の色はブラウン。最近の仮面ライダーの主人公程度に髪を伸ばしている。
服装  「ドン・ファン」を自認するだけあり、おしゃれに対するこだわりは小隊一。フォーマルなスーツからストリート系まであらゆるジャンルの服を取り揃え、状況に応じて的確にセレクトする。

 「SMS」創立以来のメンバーで、青いVJ2号機の装着員を務める。「SMS」着任以前は大学病院で緊急医療専門の医師として腕をふるっていた。その力量により将来を期待されていたが、医学界の学閥争いに嫌気がさし、純粋に自分の力を活かせる場所を求めてSMSに入った。救命処置に力を発揮するが、本業が医者であるため射撃や格闘は苦手で、それに関しては仁木や圭介のフォローに回ることが多い。女性と音楽を何よりも愛する男で、言動は軽いが腕は確か。暇なときは医学雑誌を読みふけるなど意外と勉強家であるが、亜矢、仁木に次ぐ頭脳の持ち主であるに関わらず、聡美と騒いだりするなどの普段の行動のため、あまり知性は漂っていない。かつてはプレイボーイで通っていたが、SMSに入隊してからは仕事の忙しさもあり戦果なし。おしゃれや音楽関係に多大な出費をする浪費家。仕事嫌いではないが、仕事よりも趣味を優先しがちな性格のため、好きなアーティストのコンサートのために休暇の前倒しなどを頼む困った面もある。なぜか亜矢や聡美により受難の憂き目にあうことが多い。第1小隊一の酒豪でもある。
(イメージCV:平田広明)




岸本聡美(きしもと・さとみ)

年齢 22歳(First Season当時)
職業 東京都SMS第1小隊指揮車運転手兼外部通信員
身長 163cm
血液型 O型
出身地 福岡県北九州市
誕生日 10月12日
趣味 スポーツ(主に陸上競技)
家族構成 母、祖母、兄
容姿  亜矢とは正反対に、全くの「動」の印象でとにかく健康的。他の女性陣同様線は細いが、きゃしゃというよりしなやかな印象を受ける。足などはまさに「カモシカのような足」。髪の色は黒で、髪型はひかるより短いショートカット(デビュー当時の内田有紀ぐらい)。
服装  ほとんどが動きやすいスポーツ系、ストリート系で占められており、日常生活はほとんどそれで通している。特にキャップとスニーカーの所持数は多い。ジャージ姿で寮の中をうろついていることも多く、あまりに女気のない服装のため、小島や楢崎に呆れられることも。

 警察学校卒業後、採用試験を受けて見事合格。2年前の増員時、補充要員として「SMS」に配属された。指揮車のドライバーと外部通信員を務める。高校時代は陸上部に所属しており、根っからの体育会系。勉強は苦手であるが、努力と根性と気合いで難関であるSMSの採用試験に合格した経歴を持つ。基本的にじっとしているのが苦手で、子どもっぽいところが多分にある。底抜けに明るい性格と強引なペース、それにずばぬけた運動神経とドライビングテクニックの持ち主で、基礎体力づくりと称して他の隊員をランニングなどに連れ出す。体力的にはVJの装着員としても十分通用するが、閉所恐怖症という致命的な欠点のため、それはかなわずにいる。服装も見た目や性格通りに男っぽく、スカートなどはほとんどはかない。非番の日にスポーツ用品のショッピングに出かけるのが楽しみ。小島には負けるが、かなり酒に強い。
(イメージCV:折笠富美子)




楢崎達也(ならざき・たつや)

 49歳。「SMS」整備班、通称「四十七士」チーフメカニック。静岡県清水市出身。「SMS」創設以来、VJを始めとする「SMS」の最新鋭機材の整備を行ってきた。配属以前は陸上自衛隊武器課の整備要員として働いていた経歴をもち、その技術と整備班をまとめる人徳は確かで、「おやっさん」の愛称で慕われている。仕事には厳しく、口よりも手を動かすことを自分にも部下にも徹底させ、仕事場にも誰よりも早くやってくる。頑固一徹な性格だが、圭介とひかるのことは、特に気に入っている。ヘレンというアメリカ人の妻と暮らす海上区の自宅から通っており、頑固な見かけに寄らず愛妻家である。家族は妻以外は、息子と娘が一人ずつ。
(イメージCV:飯塚昭三)




陸奥裕光(むつ・ひろみつ)

 57歳。「SMS」実動部部長で、第1小隊の直接の上司。富山県魚津市出身。SMSを生み出した「新体制治安維持組織設立委員会」時代からSMSに携わっている人物で、SMS創設後は東京都SMSの実動部部長という仕事についている。SMSに入る前は警視庁で人事に関する仕事に長く就いていたため優れた人材を見抜く目を持ち、SMSでも新入隊員の面接試験に必ず顔を出し、大きな決定権を持っている。山高帽に黒いスーツ、ステッキにカイゼル髭と、その風貌はまるで明治時代の紳士。部下である各小隊にまめに顔を出す。
(イメージCV:西村知道)




尾崎匠(おざき・たくみ)

 26歳。ロンドン警視庁(スコットランドヤード)非常対策課警部。山梨県甲府市出身。スコットランドヤードが2088年に設立を予定している特殊部隊「アーサリアン」の隊長に就任予定。スコットランドヤードが独自開発した黒いVJ「パーシヴァル」を装着する。無表情で黙って立っていればクールな美青年に見えるのだが、楽しそうに微笑んでいることが多く人当たりもいいため、かっこいいというよりはかわいいという印象を相手に与える。性格は小隈以上に天真爛漫で、よくも悪くも自分のペースを乱さない。しかし、捜査においては非常に優秀であり、非常対策課の捜査員として数々の事件を解決してきた。射撃に関しては仁木以上の実力を持つ。仁木とは大学時代同じ推理小説サークルに所属していた仲間であり、学業を競うライバルであり、そして恋人でもあった。その関係は、今でも奇妙に続いている。釣りが趣味で、時には一日中同じ場所で釣り糸をたらしていることもある。伊達眼鏡を愛用。
(イメージCV:宮本充)



勝呂沙希(すぐろ・さき)

 31歳。「Predawn Extra Episode」より登場する、関東医大病院救命センター所属の女医で、同センターの医局長も務める。かつて小島が同病院に勤めていた頃の先輩で、今でも頭が上がらない。性格はかなりのいたずら好きで、わざと話を大きくして人を驚かせるのが好きな困った人である。ウェーブのかかった長い髪をもつ長身の美人で、性格とは裏腹に医師としての腕前や信念は本物である。そのため、病院の理事会の頭痛の種となりながらも、充実感を感じながら仕事をしている。都内きっての大病院であるため、運ばれてくる患者は様々であり、時には奇妙な事件の被害者も検死も含めて運ばれてくるので、そういった場合にはSMSのよき協力者として活躍する。
(イメージCV:篠原恵美)

萩野俊作(はぎの・しゅんさく)

 30歳。「Predawn Extra Episode Vol.7」より登場するフリージャーナリスト。高い取材能力と度胸をもつものの、チャンスに恵まれず報道の世界に飛び込んで以来鳴かず飛ばずの日々が続いていたが、自らが追っていたとある企業グループの不正疑惑に絡む事件において第1小隊になりゆきから協力し、解決に導いた。その一件以来ある程度名前は知られるようになり、食うや食わずの日々からも脱することができたため、第1小隊には深い恩義を感じており、事件解決後も挨拶に赴くなど交流をもっている。「桐生亜矢百鬼拾遺」では、亜矢と共に奇妙な事件に関わることになる。 




第2小隊

 2084年、SMS正式活動開始に伴い創設された、東京都特機保安隊第2小隊。唯一女性が小隊長を務める。救出活動での成果が多い。メンバーは以下の通り。

隊長:
 星野葵(ほしの・あおい)

 第2小隊きっての才媛。大学時代ファッションモデルを副業としていた頃もあった異色の経歴をもつ。
 (イメージCV:増山江威子)

副隊長:
 須羽光義(すわ・みつよし)

 切れ者で隊長に忠実である。前髪にちょっと特徴がある。
 (CV:中村大樹)

実動員:
 佐倉真由美(さくら・まゆみ)

 正義感が強く、悪は絶対に許さないという性格。性格が高じて、暴走しがち。
 (CV:よこざわけい子)

実動員:
 浪平健(なみひら・けん)

 機動隊出身。真面目な性格で、真由美の押さえ役に回りやすい。
 (イメージCV:野島健二)

管制員:
 高畠一生(たかはた・かずお)

 真由美の幼なじみだが、彼女を御しきれずにいつも頭を痛めている。
 (イメージCV:柴本浩行)

管制員:
 リーナ・ストリーム

 明るい性格の管制員で、オーストラリア出身。健は高校時代の後輩だった。
 (イメージCV:冬馬由美)

指揮車運転手兼外部通信員:
 大山善法(おおやま・よしのり)

 関西弁で話す気のいい大男。愛称「よしやん」。実家はお寺である。
 (イメージCV:肝付兼太)




第3小隊

 第2小隊と同時に発足した、東京都特機保安隊第3小隊。隊長の木戸は科学者としても知られており、彼の独自開発した機材を装備していることでも知られる。メンバーは以下の通り。

隊長:
 木戸瑛一(きど・えいいち)

 科学者としても知られる隊長。自ら新型機材の開発も行う。
 (イメージCV:井上和彦)

副隊長:
 三葉健二(みつば・けんじ)

 忍者好きな副隊長。調子に乗りやすいところがあるが、機転も利く。
 (イメージCV:堀内賢雄)

実動員:
 島田薫(しまだ・かおる)

 元自衛隊レンジャーの腕自慢。よく言い間違えをする。
 (イメージCV:龍田直樹)

実動員:
 春日梨恵(かすが・りえ)

 新人実動員。普通の少女だが、以前任務で助けた外国の皇太子に好かれてしまい、日々送られてくるラブレターに頭を悩ませている。
 (イメージCV:林原めぐみ)

管制員:
 戸狩浩志(とがり・こうじ)

 三葉、島田の管制を務める。島田の言い間違えを訂正するのは彼の仕事。
 (イメージCV:三ツ矢雄二)

管制員:
 河合百合子(かわい・ゆりこ)

 美人だが我が強く、かなりわがまま。玉の輿に憧れており、梨恵の悩みをうらやましがってもいる。
 (イメージCV:富沢美智恵)

指揮車運転手兼外部通信員:
 CORO(木戸隊長製作のオペレーションロボット)

 木戸が作ったオペレーションロボット。なぜか時代がかった話し方をする。
 (イメージCV:梁田清之)




「ワイリー・コヨーテ」

 凄腕の機甲傭兵(ジャケット戦専門の傭兵)として知られる二人組の傭兵のうちの一人。「ワイリー・コヨーテ」というのは通り名であり、いくつもの偽名の一つに過ぎない。本名、年齢、国籍、経歴は全て不詳だが、生まれたときからこれまでいた場所に、硝煙の匂いのしないところはなかったとも噂されている。性格は冷静かつ合理的。自らの仕事もビジネスの一種とわきまえている。必要最小限の銃撃で正確に敵を打ち倒し、引き際もまた、しっかりと心得ている。キャッシュ・コネクションとはこれまでにも付き合いがあり、総裁であるファビウス・キャッシュが進めている、独自の軍用ジャケット開発計画に依頼を受け協力している。
(イメージCV:緑川光)




「ワイルド・メアー」

 コヨーテの相棒である女機甲傭兵。「ワイルド・メアー」という通り名はやはり偽名。常に「ワイリー・コヨーテ」と行動をともにしており、彼を「アニキ」と呼んで慕っている。合理的なコヨーテとは対称的に、おしゃべりでジッとしていられないうえ、極めて派手好きな性格。重火器を持たせると、手が着けられないほど暴れ回る。行き過ぎた行動や非礼などでコヨーテににらまれると、途端におとなしくなる。
(イメージCV:本多知恵子)




ファビウス・キャッシュ

 兵器の密輸、密売を行っている国際的犯罪組織「キャッシュ・コネクション」の総裁。ヨーロッパの一介の密売組織であったコネクションの勢力を世界に拡大した手腕の持ち主で、さらなる勢力拡大のために独自の高性能兵器開発に手を染め、世界中の兵器のデータ収集を行っている。現在のところその主力製品候補はジャケットであり、その開発のためにガーゴイル、デストロスなどの試作機を作り、データ収集目的でSMSのVJとの戦いを画策する。
(イメージCV:内海賢二)

(イメージ:邑崎九朗さん)
(上左:ひかる、上右:メアー、下:小隈)

(イメージ:邑崎九朗さん)

(上、中:小島、下左:聡美、下右:仁木)


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