ウルトラマンサムス


はじめに


 どうも、管理人の影月です。というわけで、また新しくドラえもんと特撮ヒーローのクロスオーバー作品を書きました。「時空警察ドランサー」、「Predawn」と、もうドラえもん+特撮はこのページの小説コンテンツのメインとなっています。「ドラ対マジンガー」もいれれば、巨大ロボットアニメとのクロスオーバーもやっていることになります。ですが・・・特撮・アニメファンの方なら、何かお気づきにならないでしょうか? ドランサーは仮面ライダー、キカイダー、イナズマンといった、石ノ森作品系のヒーローをモデルに。Predawnに登場するSMS第1小隊はメタルヒーロー、特にレスキューポリスをモデルにしています。「ドラ対マジンガー」には、ザンダクロスを改造したグランドザンダクロスが登場しました。要するに、等身大ヒーローと巨大ロボットについては、すでに扱ったわけです。そこで消去法で考えてみると、まだ扱っていない日本を代表するヒーローがいます。

 そう、巨大ヒーロー!! 普段は人間の姿で私達の社会にとけこみ、いざ平和を脅かす怪獣や宇宙人が出現すれば変身し、強力な必殺技で敵を粉砕する、日本を代表するヒーローの一つのジャンルです。等身大ヒーローほどの数はいませんが、スペクトルマン、ミラーマン、ファイヤーマン、アイアンキングなど、このジャンルに所属するヒーロー達はたくさんいます。私はまだ、このタイプのヒーローは扱ったことがありません。

 というわけで、やってみようということになりました。しかし、ドラえもんとのクロスオーバーとはいえ、まさか「ウルトラセブンイレブン」のような、実際に作品中に登場したイマイチなヒーローを使うわけにはいきません。迷った末に、巨大ヒーローでは代表的な存在である(というより、前述した他の巨大ヒーローはどれもこれもマイナーすぎて知名度がイマイチ・・・)、あるヒーロー達の力を借りることにしました。そう、ウルトラマンです! 今回の作品ではオリジナルのウルトラマンを作り、彼と正義のチームの活躍をウルトラシリーズのお約束を忠実に取り入れながら描くことにしました。

 でも、このままでは単なるウルトラの二次創作になってしまいますので、当然ドラえもんの要素を含ませる必要があります。そこで今回は、 Predawnの方法を応用することにしました。Predawnは秘密道具の関わる事件や事故に立ち向かうSMS第1小隊を描いた話ですが、それと同じように、ドラえもんに登場する怪獣を、ウルトラマンや正義のチームと戦わせることにしたのです。「ドラえもんに怪獣なんか出てくるの?」と思うかもしれませんが、劇場版作品にはけっこうそれっぽい奴らが出てくるのです。本来怪獣ではない奴も巨大になって出てきたりしますが、そこのところはご容赦を。ちなみに、過去のウルトラシリーズに登場した怪獣達も登場します。

 また、発想だけではなくキャラもPredawnに登場するキャラを流用しており、だから「もう一つのPredawn」と銘打っています。SMS第1小隊のメンバーは今までに作ったキャラの中で一番愛着があり、もともとチームなので、科特隊やウルトラ警備隊のような正義のチームに変身させやすいのです。今回の彼らはSMSをもじったSAMS(サムス)というチームですが、名前と戦う相手が怪獣に変わったということ以外は、ほとんどPredawnと変わってません。チームの名前がSAMSだから、オリジナルのウルトラマンの名前もウルトラマンサムス。単純です。で、変身するのもやはりPredawnの主人公、ニイザ・ケイスケ(ウルトラらしく(?)カタカナ表記)隊員です。

 世界観としましては、昭和のウルトラマンのノリをできるだけ目指したいので、初代ウルトラマンから80までの、いわゆるM78星雲およびしし座L77星雲出身のウルトラマンの世界の延長に当たります(グレートやパワード、ネオスにセブン21もM78星雲出身ですが、昭和のウルトラマンじゃないので・・・)。それぞれのウルトラマンの活躍した時期は作品の放送時期と同じということにして(セブンは舞台は1980年代という設定ですけど、放映年通り1967年ということで・・・)、最後のウルトラマン80が去った1981年以降、怪獣の出現や異星人の侵略が激減してとりあえず平和になってから約100年たった2088年の地球が舞台です。つまり、時代もPredawnとほぼ同じです。それ以降ウルトラマンは地球にやってきておらず、ちょくちょく現れる怪獣はSAMSと地球防衛軍だけでなんとかなっています。そんな地球に久しぶりにやってきた宇宙の侵略者から地球を守るため、再び地球にやってきた新たなる光の巨人、ウルトラマンサムス。この物語では彼とSAMSの、侵略者の送り出す怪獣達との戦いを描きます。

 以上が、今回の作品についての説明です。はじまりは唐突な思いつきなので、思いつきからガーッと書いたものの方がうまくいくという、私の妙なジンクスからいえばたぶん納得のいくものになると思います。話数は全5話予定。ちょっと長い劇場物か、ちょっと短いビデオシリーズと思ってください(どっちにしても中途半端・・・)。最後に、スーパーメカの発進シーンでは、心の中でワンダバをかけるのをお忘れなく(笑)。それでは。


トップに戻る inserted by FC2 system