ウルトラマンサムス 怪獣図鑑

 図解はないですが、それでも一応怪獣図鑑です(汗)。ウルトラシリーズに登場した怪獣については、「登場作品」という項目として登場した作品と該当話数をつけています。

登場話:第1話、第2話
身長:50m
体重:5万t
出身地:トコヤミ星
武器:重力波
特殊能力:飛行能力、地中移動能力
弱点:頭頂部

 ギガゾーン博士が最初に送り込んできた侵略兵器1号。侵略の手始めとして、日本各地の防衛軍基地を壊滅させることが任務。遮光器土偶そっくりの形状をした銀色のロボットで、頭頂部にある重力波発生装置から重力波を発射し、あらゆるものをなぎ倒す。特殊セラミック製の装甲は非常に硬く、並みの攻撃ではびくともしない。頭上が重力波の死角となっており、そこから頭頂部の重力波発生装置を攻撃されると弱い。関東の防衛軍基地の攻撃が使命。飛行能力の他、地中を猛スピードで進む能力もある。

(元ネタとなっているのは大長編「のび太の日本誕生」に登場する精霊王ギガゾンビの部下、ツチダマです。ウルトラマンサムスとSAMSの宿敵・ギガゾーン博士がギガゾンビを元ネタにしてるので、「ギガゾンビと言えばツチダマ!」ということで。オリジナルは姿も大きさもまんま土偶なのですが、本作ではウルトラマンサムスと戦えるほど巨大。特撮・アニメファンの方なら「キカイダー01」のジャイアントデビルや「ジャイアントロボ THE ANIMATION」のウラエヌスなどを思い浮かべてもらうとわかりやすいと思いますが、あれらよりもっと人間に近い長い手足を持っています)



登場話:第1話
身長:30m
体重:2万t
出身地:茨城県
武器:分子構造破壊光線
弱点:ネオニュートロンミサイル
登場作品:「ウルトラQ」第18話「虹の卵」

 学名、パゴストータス。地底に生息する原子動物で、ウランを好む。人間には金色の虹に見える分子構造破壊光線を吐く。北京郊外に初めて現れ、ウラン貯蔵庫を襲った。日本にはウランカプセルを求めて鳥町田の新産業都市を襲撃したが、ネオニュートロンミサイルによって倒された。(以上、公式設定)

 地球防衛軍による分類、地底種第4号。日本では合計4度の出現が確認されている、比較的データのそろった怪獣で、2年前に丹沢山中に出現している。



登場話:第1話他
直径:30m
重量:不明
武器:赤色破壊光線、赤色光弾

 ギガゾーン博士の母船である、常に不気味に赤く発光している円盤。後部から剣のような長い突起が伸びている形状から、SAMSや防衛軍では「カブトガニ」のコードネームで呼ばれている。突起から強力な赤い破壊光線を発射するほか、各所に隠された砲門からも赤い光弾を発射する。機能のほぼ全てがオートメーション化されており、ワープ航法も可能。内部には怪獣やロボットを圧縮冷凍して保管している冷凍保管庫などの設備がある。



再生マリオネット ツチダマスG(ゴールド)

登場話:第2話
身長:50m
体重:5万t
出身地:トコヤミ星
武器:破壊光線、重力波
特殊能力:再生能力、飛行能力(マッハ2)、地中移動能力
弱点:地球の海水

 ギガゾーン博士の侵略兵器2号。ツチダマスSの改良型。防衛軍基地壊滅に続き、マリナーベースの壊滅を任務とする。ケイスケのSAMSナイトを撃墜した。重力波のほか、目から発射する破壊光線が新たな武器。頭部へのピンポイントバリア展開が可能となり、死角がなくなっている。また、新たな装甲材質、形状記憶セラミックの力により、バラバラにされても元に戻ることができる。しかし、この素材は地球の海水の成分によって変質し、形状記憶作用を失ってしまうため、それが新しい弱点になってしまっている。なお、ツチダマスはSもGも内部は空洞であり、重力波コントロールによって各部を動かす巨大なマリオネットのようなものである。

(ツチダマスSと同じく、元ネタはツチダマ。ただしこっちはもっとオリジナルに近い能力を持ち、粉々に砕け散っても破片から再生します。キングジョーのような分離合体能力を持たせようかとも考えましたが、あんまりたくさん武器を持たせるのもごちゃごちゃするのでやめました)



登場話:第3話
身長:150m
体重:17万t
出身地:トモス星
武器:高圧電流、怪力
特殊能力:津波発生、テラニウム光線を拡散する
弱点:喉

 ギガゾーン博士の侵略兵器3号。トモス星の海に住む巨大ウミヘビの遺伝子をもとに、ギガゾーンが様々な宇宙怪獣の遺伝子を組み合わせて作り上げた。大津波を発生させる能力をもち、貿易港や大都市沿岸部を壊滅させることが任務。細長い体を持つ巨大な海蛇のような怪獣で、サムスの3倍以上もある巨体を敵に巻き付け、怪力で締め上げながら全身の皮下に並んだ発電器官で発電した高圧電流を流す。また、全身がヌルヌルとした粘液で覆われていてつかみ所がないうえ、その粘液の作用でテラニウム光線を拡散してしまう。喉元に神経の塊があり、これを攻撃されると少しの間動きが止まってしまう。

(元ネタは大長編「のび太の南海大冒険」に登場する生物兵器、リバイアサン。見た目はほぼオリジナルと同じですが、新たに高圧電流を流すという電気ウナギのような能力をもっています。海を住処としているくせに、のこのこ海岸線までやってきてはウルトラマンにやられていた昔のウルトラ怪獣に納得がいかなかったので、本格的な海の恐怖を感じさせる怪獣として設定しました)



登場話:第3話
身長:60m
体重:12万t
出身地:地底・大岩山
武器:高熱火炎
特殊能力:地底を高速移動
弱点:ウルトラマンの連続投げ技・トリプルショット
登場作品:「ウルトラマン」第22話「地上破壊工作」、第35話「怪獣墓場」、
第37話「小さな英雄」

 地上侵略を企む地底人の操る怪獣。地底を高速で移動するだけあり、科学特捜隊のナパーム弾も受けつけない強靱な皮膚を持つ。第37話では怪獣酋長ジェロニモンの超能力で復活したが、科特隊のトリプルショット攻撃で倒された、また、35話では宇宙の怪獣墓場を漂っている姿が目撃されている。(以上、公式設定)

 地球防衛軍による分類、地底種第14号。地底人が滅びたあとも野生化したものが生息しているらしく、ウルトラマンや科特隊との戦いの後も1度出現している。強い光を嫌う習性があることが判明している。



進化竜 フェニキア

登場話:第4話
身長:50m
体重:8万t
武器:尻尾
出身地:バードピア星
特殊能力:なし
弱点:なし

 ギガゾーン博士最後の侵略兵器。肉食恐竜によく似た怪獣で、クチバシをもった頭部は鳥にも似ている。パワーと強力な尻尾以外にとりたて特徴はないが、恐ろしいほどのタフネスを誇る。大きなダメージを受けると、一旦仮死状態に入った後アポトーシスを伴ったすさまじい細胞分裂を行い、まるで昆虫の変態のように最恐竜ジェノフェニキアへと進化する。もとは鳥だけが住む惑星、バードピア星に生息していた怪獣で、鳥たちとは共通の祖先をもつが別の進化をたどった生物。ギガゾーンによって大規模な遺伝子改造がなされている。

(元ネタは大長編「のび太と翼の勇者たち」に登場したフェニキア。ものすごくオーソドックスな怪獣で、ドラえもん本編に登場する怪獣らしい怪獣というのは、こいつと前述のリバイアサンぐらいです。原作ではドラえもんの道具、進化退化放射線源の進化放射線を浴びてパワーアップしましたが、今回は「ウルトラマン」の変身怪獣ザラガスやRPGのラスボスのように、ある程度のダメージを受けるとそれを刺激に進化します)



最恐竜 ジェノフェニキア

登場話:第4話、第5話
身長:70m
体重:20万t
出身地:バードピア星
武器:超高熱火炎、角、尻尾
特殊能力:飛行能力(マッハ5)
弱点:なし

 フェニキアが進化した究極の形態。翼が生えマッハ5での飛行が可能になったほか、体色は緑色から輝く黄金色に変化。姿はより禍々しく、凶暴なものに変わっている。気性はどんな怪獣よりも荒々しく獰猛で、コントロールを行わなければ全てを破壊してもまだ足りないほどの破壊衝動にかられ破壊と殺戮を繰り返す。フェニキアから受け継いだ強力な尻尾のほかに、頭部に生えた鋭い角、口から吐く超高熱火炎も武器として加わっている。なにより、フェニキアの時に受けた攻撃に対して耐性をもって生まれ変わったという特徴があり、テラニウム光線やSAMSの超兵器も通用しない。ウルトラマンサムス打倒を任務とする、最強の怪獣となるはずだったが・・・。

(元ネタはパワーアップ後のフェニキアです。火を吐き、空も飛べるようになったというのに劇中での呼称は相変わらず「フェニキア」でしたから、本作では区別のため「ジェノフェニキア」と呼称します)



寄生宇宙人 ヤドリ

登場話数:第4話、5話
身長:1cm
体重:10g
武器:寄生光線
出身地:不明
特殊能力:生物、機械にのりうつる
弱点:アルカリ性の液体

 船団を作って宇宙を放浪する謎の宇宙人。アメーバ状の不定形生物だが、その細胞全てが脳細胞であり、高い知性を持つ。肉体そのものは脆弱だが、生物や機械にのりうつって操るという恐るべき能力を持っており、これまでに数多くの惑星の星の住民たちに寄生し、互いの疑心暗鬼を利用した侵略で多くの星を征服し、完全に食いつぶしては次の星を侵略するというイナゴのような行動で恐れられている。「天帝」という君主のもと800万もの戦力を持ち、宇宙各地に散った先遣隊が寄生しやすそうな生物の住む惑星を見つけると侵略にとりかかる。寄生という行動が彼らのアイデンティティと深く関わっているため、よほどの必要がない限り他者との共存、すなわち「共生」という道を選ぶことはない。宿主を殺してもヤドリ自身は死なず、次の宿主にのりうつるだけであるため実質的に不死身であるが、アルカリ性の液体を浴びると体が固まり、死んでしまうという弱点がある。

(元ネタは大長編「のび太の銀河超特急」に登場した寄生生命体・ヤドリ。人間に乗り移る能力やその性質などは、ほとんど変更していません。ただ、原作では真空ソープガンから発射される石鹸の泡を浴びると死にましたが、今回は石鹸に限らずアルカリ性の液体に触れると死んでしまうという設定になっています)



暗黒超人 巨大ギガゾーン

登場話数:第5話
身長:40m
体重:4万5千t
出身地:トコヤミ星
武器:槍
弱点:巨大化薬品の副作用

 全てを失い自暴自棄となったギガゾーン博士が、ウルトラマンへの復讐のために巨大化した姿。本来地球人と同じく巨大化能力をもたないトコヤミ星人である彼は巨大化はできないが、自ら開発した巨大化薬品ギガント・エキスによって、ウルトラマンサムスとほぼ同じ体格まで巨大化した。しかし、この薬品は全身の細胞に激烈な負担をかけるという副作用があり、巨大化すれば元に戻れないばかりか、長く生きることもできない。槍を自在に振るって戦う。

(ギガゾーン博士の元ネタは「のび太の日本誕生」に登場した精霊大王ギガゾンビです。怪獣を繰り出して地球征服を狙うというギガゾーンの戦略は「ウルトラマンA」の異次元人ヤプールと同じなので、ヤプールと同じく巨大化してサムスと戦わせることにしました)

登場話数:スペシャル「カルネアデスの鳥」
身長:62m
体重:4万t
出身地:パンタナル星
武器:針状光線、嘴、突風
特殊能力:ガス状化能力、飛行能力

 宇宙ステーションV7の防衛網を突破し、地球へと飛来した宇宙怪鳥。外宇宙の惑星、パンタナル星の生物であり、1年前にパンタナル星を訪れた防衛軍の第37次外宇宙調査隊を襲撃。カジヤマ隊長を除く8名の隊員の命を奪っている。武器は鋭い嘴とそこから吐く青い針状の光線、翼を羽ばたかせることによって起こす猛烈な突風。体を青いガスのような状態に変化させる特殊能力を持ち、たとえ首を切断されても体をガス状に分解、再生することができる。気体状に変化している間はレーダーにも反応せず、神出鬼没にどこへでも現れる。パンタナル星での遭遇時とは異なり、地球への飛来時には、太陽に照らされてできた影が人間のかたちをしているという奇怪な特徴を備えており、アヤによって同じ特徴を持つ伝説の怪物の名をとり、ペリュトンと命名された。




登場話数:スペシャル「不幸買います」
身長:57m
体重:6万5千t
出身地:ボセンク星
特殊能力:不幸現象
弱点:諦めない心

 ボセンク星人が日本中に売りまくった開運グッズ「フォーチュンリング」の中に詰まっていた黒い結晶「フォーチュンストーン」が集まり、不運な青年ウスイ・ユキトを中枢として誕生した怪獣。体を構成するフォーチュンストーンには日本中の人々の不幸のエネルギーが凝縮されており、これを黒い波動として放出することにより、周囲一帯に天中殺のごときとてつもなく不幸な出来事を連鎖的に巻き起こす。基本的に何もせず、ただその場でフラフラしているだけでも、巻き起こす不幸現象によって周囲に甚大な被害をもたらす。基本的に自分から攻撃する必要がないため、格闘戦などではさほどの強さを持たないが、奥の手として自らの体を構成するフォーチュンストーンをボール状にして飛ばし、ぶつける攻撃を持つ。不幸現象を止めるにはアンキラーを倒すしかないが、攻撃しようにも不幸な偶然のためにその攻撃は当たらず、逆に自分達に返ってくる。ボセンク星人は最強の侵略兵器としてこの怪獣に絶対の自信をもっており、この怪獣の巻き起こす不幸現象によって過去にいくつもの星がなすすべなく滅び、ボセンク星人の支配下に置かれてきた。しかし、諦めず屈することのない強い心の前ではその不幸現象は無効化されてしまう。また、起動には特に不幸な人間を中枢として組み込む必要があり、その人間が不幸であればあるほど強い不幸の力を発揮するが、反面、この中枢を失うと急激に力が衰えてしまうことも弱点。




宇宙魔術師 ボセンク星人

登場話数:スペシャル「不幸買います」
身長:1.6m
体重:70kg
出身地:ボセンク星
特殊能力:魔術

 地球を侵略しにやってきた宇宙人。母星では科学よりも魔術が大きく発展しており、その力は幸運や不運を自在にコントロールすることができるほど。人間の不幸を吸収するフォーチュンストーンを詰めた腕輪を大量に販売。日本中の人間の不幸を吸収させ、なおかつ稀に見る不運の持ち主の青年、ウスイを中枢に組み込むことで、不幸怪獣アンキラーを生み出す。アンキラーの起こす不幸現象を地球全土に拡大させ、人類を滅ぼすことが目的。性格は横柄でふてぶてしく、アンキラーの力に絶対の自信をもち、戦う前から勝利を確信している。地球上では豪華に着飾った太った中年の女に変身し、占い師を名乗る。「ズバッと言うわよ」が口癖。巻物型の宇宙船に乗り込む。




登場話数:スペシャル「山は生きている」
身長:110m(尾を含む)
体重:7万t
出身地:足曳山地下
武器:背中の触手と尻尾からの熱線
弱点:低温

 足曳村の言い伝えの中で、足曳山の神の使い「山守様」と呼ばれる怪獣。地熱の高い場所を好む性質があり、2018年に別個体が中国の黒竜江省に出現している。本来の気性はおとなしく、普段は足曳山の地下で地熱を吸収しながら眠りについているが、意志をもった山の命令で目を覚まし、麓の村を攻撃しようとした。巨大な体を持つ四足歩行の怪獣で、体内に蓄えている地熱を熱線に変換して発射する。尻尾の先端にはヘビのピット(赤外線感知器官)と同様の器官と、「第二の脳」が存在し、本体とは別の生き物のように動き、敵を攻撃する。また、背中の甲羅の下には自在に動く無数の触手を隠しており、この触手も熱線を発射する。地熱を蓄えているだけあり体温は高く、活動時には摂氏600℃を越えることすらある。反面、低温には弱く、2018年に出現した個体は防衛軍の爆撃部隊による冷凍弾の爆撃によって倒された。なお、2018年の個体は足曳山から現れたものよりも小型で熱線攻撃も行わなかったため、同属の幼体か近縁の別種とも考えられる。




山の化身の少女

登場話数:スペシャル「山は生きている」
身長:145cm
特殊能力:足曳山とその周辺の地面や生物を操る

 足曳山上空で爆発した隕石から発せられた特殊な宇宙線によって、地面や生物の操作やテレパシーによる意思疎通などの能力を獲得した足曳山が、コジマやサトミと接触するために生み出した、少女の姿をした化身。自分を大事にしてくれるトオル少年を深く愛する。人間そのものは決して嫌いではないが、開発工事によって自分を傷つける開発業者やそれを黙認する村人たちには憤りを覚えており、クロッドンを復活させて足曳村を攻撃させようとする。


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