仮面ライダーコブラ

設定資料集


青山健二

 地方の大学に通う青年。大学1年で19歳。性格はお人好しだが、自分が納得できない事に関しては一歩も引かない頑固な一面もある。成績は普通。本人はあまり自覚していないが、足が速いという特技を持つ。ごく平凡な生活を送っていたが、ある時一人で出かけた東京の旅行でガルグド・メタル社に拉致され、適格者として改造手術を施されるが、途中で謎の女性、レミィ・デカルトが助けに入った為、右腕にコブラの遺伝子を組み込まれるに留まった。これを聞いた技術者の之村博士は、企業用のスーツとして開発していたライダースーツを健二用の物に改造。健二はこれを装着する事により、仮面ライダーコブラに変する事が可能となる。そして健二は、ガルグド・メタル社の悪魔の野望を阻止する為、単身ガルグド・メタル社に立ち向かう。


青山真琴

 健二の妹。高校2年の17歳。運動神経抜群、成績は良く、性格も明るい為、誰からも好かれるタイプで、兄の健二とは正反対な印象を受ける。いつまで経ってもお人好しの健二を心配している。健二が仮面ライダーである事を知る数少ない人間でもある。


之村宗二

 健二の近所に住む科学者で、35歳。健二の良き理解者。コブラスーツを開発したのも彼である。非常に研究熱心で、常に何かを考えている。しかし、夢中になりすぎると周りの事が見えなくなるのが悪い所である。


松木綾子

 健二と同じ大学に通う女性。大学1年で19歳。性格はボーっとした感じで、天然が少し入っているが、結構明るい。成績はあまり良く無い。実は健二は彼女に思いを寄せているが、積極的にアプローチが出来ず、頭を悩ませているらしい。眼鏡をかけている。


東山祐樹

 健二と同じ学校に通う青年。健二とは同学年で18歳。無口で、周りの人間を寄せ付けない雰囲気があるが、大学内では意外と人気が高い。健二のお人好しな性格が気に入らず、彼をやたらとライバル視する。偶然ガルグド・メタル社に拉致されるが、手術中に自力で脱走。左腕に鮫の遺伝子を組み込まれただけに留まる。その際、研究所から試作型のライダースーツを強奪。自らの手でカスタマイズし、自分専用の戦闘用スーツ、シャークスーツに改造する。そして仮面ライダーシャークとなった祐樹は、ガルグド・メタル社に復讐するため立ち上がる。


レミィ・デカルト

 改造手術にかけられた健二を助けた謎の女性。その正体は、かってガルグド・メタル社を痛烈に批判し、それにより殺された、アヴァン・デカルト博士の娘であり、現在も僅かな仲間と共にガルグド・メタル社に抵抗を続けている。性格は気が強い。22歳。デカルト博士が残したロボット、破戦兵を使う事ができる。


リューク・デカルト

 レミィの弟。17歳。ガルグド・メタル社に抵抗する為突如としていなくなったレミィのことを心配し、探している。性格は非常に優しい。アヴァン博士の死の真相を知らない。レミィ同様破戦兵を使う事ができる。


仮面ライダーコブラ
(イメージ:邑崎九朗さん)

 青山健二が変身した姿。変身には之村博士が開発した変身ベルト、コブラサーバーとコブラナックルを使用する。変身方法は

 1、コブラサーバーを腰に装着
 2、コブラサーバーとコブラナックルがコードで接続される。
 3、健二の「変身!」の掛け声でコブラナックルが変形
 4、コブラナックルからのエネルギーを受け、コブラサーバーが光る
 5、健二の右腕のコブラの遺伝子が戦闘用スーツに取りこまれ、コブラスーツを形成
 6、コブラスーツを装着し、変身完了。頭部にはコブラを象った意匠が施されており、鉄格子の様なデザインのマスクを持つ。


スペック

身長・・・193cm
体重・・・64k
パンチ力・・・6t
キック力・・・8t
スピード・・・最高速度では42.195キロを5分で完走可能。

 コブラの最大の特徴はそのスピードである。高速で敵に向かい、瞬く間に蹴散らすその姿は、さながら標的を高速で捕らえるコブラを彷彿させる。このスピードを取り入れた技により、勝率はかなり上昇すると言っても良い。しかし、その分戦闘能力は平均的に収まっている。しかし、それでも普通の人間なら3秒で頭部をもぎ取り殺す事が可能であり、コブラが危険な存在でもあるという事を物語っている。


必殺技

キラーハリケーン
 コブラ専用のバイク、ブラストバイパーに装備された2本の剣、コブラソードで敵を高速で切りつける技。食らった相手は連続でダメージを受け、最期は胴体と首が分離して死亡する。

バニシングブレイク
 敵の腹部にパンチを加え、そのまま加速し、壁などの障害物に激突させる技。食らった相手は衝撃と胴体を貫かれたダメージで死亡する。

連続パンチ
 必殺技というよりは回避技や防御技などの類と言ったほうが良い。複数の敵などに周りを囲まれたとき、高速でパンチを繰り出し、周りの敵を蹴散らす事が可能。

メフィストバイパー
 ブラストバイパーで加速し、そのまま上空えジャンプ、そして再び加速しながら敵に体当たりし、G(重力)で押し潰すという技。食らった相手は全身の骨格が砕けて死亡する。



仮面ライダーバジリスク

 健二が真琴を傷つけられた怒りで豹変した姿。本来ライダースーツは決まった形を持っておらず、普段はゲル状にまで圧縮されており、状況に合わせて形状の変更やスペックの最適化等を行う事により、様々な状況に対応出来る構造になっていた。健二が装着しているライダースーツは之村博士が改造を加えており、本来設定されたバランス型の設定に加え、健二の右腕に組み込まれたコブラの遺伝子を読みこみ形成されていた。この遺伝子を読み取ったコブラナックルのデータを基に、ライダースーツは機動力重視のスペックになっていた。しかし、何らかの激しい感情の変化(この場合は真琴が傷つけられた事)により、右腕の遺伝子のデータに変調が生じ、それを読み取ったコブラナックルのデータを基にライダースーツが変化し、この姿へと変貌した。外見は黒地の上に緑の装甲、頭部は二つの複眼を持ち、蛇の様な形で、非常にバイオソルジャー寄りな姿である事が伺える。しかし、この状態になった健二はまるで何かに取り付かれたかの様に好戦的かつ冷酷な戦闘方法を行い、この姿から、目を見たら即死する伝説上の蛇の怪物、バジリスクと呼ばれる事になる。

変身方法
 バジリスクには変身方法という物は存在せず、遺伝子が変調が生じた状態で通常の変身動作を行った場合、本人の意思とは無関係でバジリスクへと変身する。また、ライダースーツを装着している場合は、遺伝子に変調が生じた場合、これも本人の意思とは無関係で勝手にライダースーツが変形し、バジリスクへと豹変する。いずれの場合にも言える事は、バジリスクは健二の意思を無視して豹変するという事である。


スペック
身長・・・194cm
体重・・・67k
パンチ力・・・13t
キック力・・・14t
最高速度・・・42、195キロを3分で完走可能

 コブラは前述の通り機動力重視のスペックになっており、戦闘能力よりも機動力が重視されていた。しかし、バジリスクは遺伝子のデータから「コブラの機動力を向上させつつ、戦闘能力も向上させる」という結論が読み取られ、戦闘能力、機動力もコブラより強化されている。ちなみにバジリスクのスペックは現時点での設定でライダースーツが発揮出来る最大スペックであり、健二はこの力を完全に使いこなせていなかった事が伺える。

 ポイズンバウト・・・バジリスクの両腕に装備されている鋭利な刃物。材質等は不明だが、コンバットソードにも匹敵する切れ味を持っており、並のバイオソルジャーを一瞬で切り裂く程の切れ味を誇る。また、前方に展開すれば打撃武器としても使用可能。




専用バイク
ブラストバイパー

最高速度・・・800キロ
動力・・・カスタムエンジン

 之村博士が概存のバイクを研究し、それにより生まれたコブラ専用のバイク。本来はF1のレースカーに使用されるエンジンを更に強化した物を使用している為、爆発的なスピードを誇る。しかしその反面、搭乗者にかかるG(重力)や摩擦も従来のバイクを遥かに超え、通常の人間なら最高速度を出そう物なら摩擦熱で一瞬で燃え尽きてしまうだろう。その為、コブラスーツをを装着していないと非常に危険だが、この機体には通常モードとダッシュモードの2つのモードがあり、通常モードでは普通の人間も乗る事が可能である。また、ダッシュモードは普段はセーフティーロックが掛かっており、コブラが登場した時のみロックが解除されるシステムになっている。機体前面にはコブラ専用の盾、コブラシールド、後方には専用の剣、コブラソードが2本装備されている。


仮面ライダーシャーク

 東山祐樹が変身した姿。コブラサーバーとコブラナックルを解析、自らが独自に開発したシャークサーバーとシャークナックルを使用し変身する。変身方法は基本的にはコブラと同じだが、シャークナックルはコブラの時と違い左腕に装着される。頭部にはサメを象った意匠があり、マスクはサメの牙を模した物になっている。

スペック
身長・・・195cm
体重・・・67k
パンチ力・・・10t
キック力・・・12t
スピード・・・最高速度では42.195キロを10分で完走可能

 シャークの特徴はコブラとは異なり、そのパワーにある。生身の人間なら2秒で3人の頭部を潰して殺す事が可能。更に鋼鉄一撃で砕き、並の怪人なら軽く粉砕出来るその戦闘能力は驚異的である。海のハンターであるサメの力が行かされていると言えよう。しかし、パワーではコブラを凌ぐ力を持つが、スピード面ではコブラの方が数段勝っており、戦闘能力に特化したライダーと言える。


必殺技

シャーククラッシュ
 専用バイク、ディープキラーに装備された格闘用装備、シャークヘッドを腕に装備し、敵に突撃、噛み砕く技。食らった敵は粉々になり死亡。

ハンマーブラスト
 巨大な鉄鎚、ハンマーヘッドで敵を潰す技。食らった敵は圧死する。

ディーププレス
 ディープキラーを加速させ、敵に体当たりを仕掛けて破壊する技。コブラのメフィストバイパーと似ているが、メフィストバイパーが押し潰しという感じだったのに対し、ディーププレスは体当たりというのが最大の相違点である。



専用バイク
ディープキラー

最高速度・・・600キロ
動力・・・カスタムエンジン

 シャーク専用のバイクだが、ハンドメイド製のブラストバイパーとは異なり、ガルグド・メタル社が開発した軍事用バイクである。エンジンはガルグド・メタル社製の重機に用いられるカスタムエンジンで、機体のパワーは通常のクレーン社等を凌いでいる。しかし、その最高速度はブラストバイパーよりも数段劣っており、移動の為の手段と考えた方が良いだろう。この機体にも通常モードとダッシュモードがあり、シャークスーツに反応してセーフティーロックが解除される仕組みになっている。機体前面には格闘用装備、シャークヘッドが装備されている。


軍事結社ガルグド・メタル

 2005年にアメリカの資産家、ローク・ガルグドにより発足した巨大企業。主に工事用の重機等の工業製品を開発しており、近年ではIT産業やロボット工学の世界にも進出している。その従来をしのいだ性能を打ち出した重機は高く評価され、世界でも信頼は厚い。
 しかし、ガルグド・メタル社には、その華々しい業績の裏で、様々な陰謀が渦巻いていた。ガルグド・メタル社の裏の顔は、自社で研究・開発した強力な戦闘用兵器を世界各国の軍隊等に高値で売りつけ、その利益で肥大化している、「死の商人」であった。実は裏ではガルグド・メタル社はいち早く戦闘用兵器としてのロボット工学や遺伝子工学の研究に取り組んでおり、やがては実戦投入される事が予測されていた。また、彼等はあくまで戦闘用兵器を開発してそれを軍隊等に売りつけ利益を手に入れる事が目的である。彼等にとって兵器開発とは、ビジネスの一つに過ぎないのだ。

内部の人間

マッド・ガルグド
 ローク・ガルグドの息子で、病死した父のローク・ガルグドに代わり、若干32歳の若さでガルグド・メタル社の社長となる。非常にカリスマ性が高く、父が進めていた工業製品の開発を更に発展させて受け継ぎ、結果、ガルグド・メタル社を巨大企業にまで発展させた。非常に紳士的な人物だが、裏では様々な戦闘用兵器を開発している。組織の幹部に直接指示を出しているのも彼である。非常に計算高く、何手でも先読みするタイプである。ちなみに彼の経歴は、ローク・ガルグドの実の息子であると言う以外は殆ど知られていない。

アヴァン・ゴーク
 元ロシア軍の大尉だった大柄の男。その実力をマッドに買われ、ガルグド・メタルの幹部となる。非常に寛大な性格であり、常に正々堂々とした戦いを好む。マッドや部下からの信頼も非常に厚い。また、自ら進んで遺伝子改造を受けており、サソリ型の怪人、メガゴルポスに変身出来る。「兵がオレの心を熱くさせるのだよ!!」がモットーである。生物兵器型戦闘兵の指揮を取る

アポカリプス
 ガルグド・メタル社が開発した自立型ロボットの試作1号機。ロボット軍団の指揮を取り、自ら指揮する事が可能であるが、あらかじめセーフティーロックがかけられており、反逆を起こしてもコントローラーで抑える事が出来る。非常に口数が少なく、常に考え事をしている。右腕にガトリングガン、左腕に大経口バズーカを装備しており、戦闘能力も強く、生身の人間なら軽く蹴散らせる。

バイオソルジャー
 ストリートギャング等に獣の遺伝子を埋め込み、洗脳を施し理性を奪い凶悪化させた生物兵器。元々ストリートギャングの様な凶悪な人間を素体にしている為か、非常に凶暴な性格の物が多く、理性が無くなっている為、本能のみで動いている。戦闘能力は個体差があるようだ。

メタルソルジャー
 量産型ロボットを素体に装甲を取りつけ武装させた戦闘兵器。自分の意思を持っておらず、アポカリプスの指示を受けて動く。一般型の他に、格闘戦用のファイターソルジャー、砲撃戦用のガンナーソルジャー、電子戦用のレーダーソルジャー等のバリエーションが存在する。

上級バイオソルジャー
 指揮官クラスのバイオソルジャー。普通のバイオソルジャーと違い、理性を持ち合わせており、バイオソルジャーを統率する役目を持つ。また、人間の姿にも自在に変身することが出来るのが特徴。


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