私立所縁が丘高等学校(しりつゆかりがおかこうとうがっこう)
東京都にあるごく普通の高校。偏差値は50台で特徴が平々凡々で表現されるほどである。かつては超名門の進学校で教師、PTA、生徒会、教育委員会、財閥の権力抗争があったらしいが、現在ではどの勢力も崩壊しており、生徒はのんびりとしている。
スポーツはどこも地方大会3回戦までの実力なのだが、空手部だけは例外で国体優勝にまでのしあがっている。





浅岡成美(あさおかなるみ)

(イメージ:邑崎九朗さん)

西暦1986年11月25日生まれ。A型の17歳。
 私立所縁が丘高等学校に通う2年の女子高生。本編の主人公である。
 ぱっと見はかなりの遊び人の風体で短気でがさつ、オレンジ色に染まったシャギーは見るからに粗野である印象を与え、誰がどう見てもコギャルにしか見えない風貌。しかし内面はいじめやひいきなど不公正などを許さない正義感の強い人物で、意外にも生徒からの人望が厚い女子である。空手の腕は既に師範代の称号をもらっており、空手部のエースとして君臨する。
ちなみに17歳(今年で18歳)なのに高校2年というのはダブったからではなく(よく誤解される)、中学3年間がアメリカに在住しており、手続き云々のミスでやむを得なかったためであり、オレンジ色に染まった理由はその空白の一年間にあるらしい。父親はアメリカの日本大使館の責任者、母親はその通訳士として勤めており、現在は13歳の妹と65歳の祖父との3人暮らし。アメリカに在住していたので英語は堪能なのだが、ペーパーテストではからっきし駄目で、頭はあまりよくない。

 近い将来、西暦2021年にはレジスタンスのリーダーとして立ち上がり、人類を導いていくことになる超重要人物。ネオプラントの目的は彼女を暗殺することによりレジスタンスを歴史上から抹消する、いわゆるタイムパラドックスを起こすことにあり、レジスタンスにとっていかなる犠牲を払ってでも彼女を守らなければならない。ちなみに2004年を選んだのは、彼女の場所が容易に特定できる上に、タイムマシンの技術の限界でそれ以上の過去への時空気流の節目にいけないためである。
西暦2046年、インドの強制収容所を訪問した際に、捕虜に擬態した怪人によって爆死する。享年60歳。





金本明海(かなもとあけみ)

西暦1988年3月24日生まれ。O型の16歳。
私立所縁が丘高等学校に通う2年の女子高生。成美が高校で最初にできた親友。
がさつで短気な成美の性格をよく把握しており、彼女のセーブを行う。おめでたい性格の持ち主で天使の羽と輪っかがよく似合うと賞される女の子で、ポニーテールが特徴的。観察力や洞察力が非常に高く、成美の本心を読み取れる数少ない人物。





最上雪枝(もがみゆきえ)

西暦1988年11月9日生まれ。AB型の16歳。
私立所縁が丘高等学校に通う2年の女子高生。成美や金本の友人でもあり、3人よく一緒で行動することが多い。
父親は次期首相に最も近いと称される国会議員で母親が大企業経営者、大切に育てられてきたいわゆる箱入り娘。年齢に合わない腰に届くロングヘアーの美貌の持ち主で男子の人気は非常に高いのだが浮世離れした雰囲気を持ち、「LOVE」を「LIKE」に勘違いする天然、その勘違いで泣かせた男は数知れず。学校の成績は校内3位の実力を持つ。
宗一たちデルタチームが2004年に潜伏する際に受け取った潜入資金(カード&通帳)は、実は彼女の父親が持っていた秘密資金である。











レジスタンス
西暦2021年に結成された組織。正式な名称は「アジア連合共同共立共存政体」であるが、ややこしい&長いために「レジスタンス」と呼ばれている。その名の通りに生き残ったアジア人が中心となってできた多国籍のグループである。
しかし浅岡成美がテロによって死亡すると結束力が緩み、反乱組織バルラシオンを生み出してしまう。そればかりか組織の腐敗が進み、いつしかレジスタンスのリーダーは世襲制を取るようになり、搾取が当たり前だった時期があった。しかし西暦2090年代に浅岡真崎がクーデターを敢行、すべての反乱者を一掃して新体制を作り出し、その圧倒的な指導力と軍事力で形勢逆転をしている。





浅岡宗一(あさおかそういち)

(イメージ:邑崎九朗さん)
身長165cm
体重60s

 西暦2295年7月14日生まれの16歳。コードネームはデルタ4で階級は曹長。仮面ライダー電聖、もしくは仮面ライダーζ(ツェータ)に変身する。本編の主人公である。
 1歳のころに両親が爆破テロで死亡、おじの浅岡真崎の台頭によって後継者の地位を失うと同時に遺伝子改良を施されて戦士として育てられた。公式記録による初陣は8歳だが、実質的な初陣は6歳のころかららしく、生涯で100以上の戦場を渡り歩いた経験、また遺伝子改良による先天的な戦士の才能を持ち合わせているために、若干16歳ながらも銃器の扱いや射撃の腕、運動神経、爆発物の扱い、潜入工作や格闘戦においては並みの戦士では太刀打ちすらできない超人の域に達している戦闘のエキスパート。戦車や戦闘機の操縦回数は共に3桁に達し、特殊作戦で宇宙にも行った事がある。その身体能力は常人の3倍とも言われ、単体で見る総合戦闘力は主力戦車1台に相当するといわれる。物心がついたころから銃を握っていたほどの戦場育ちのために常識はあまり持ち合わせていないが、環境適応能力は高く、普段は無口で自分から能動的な行動を起こすことはあまりしない。

 西暦2312年1月、旧ロシアモスクワ都市要塞攻略作戦を実行するための防衛プログラム沈黙作戦を自ら志願、中枢部に潜入して見事に任務を完遂したが、四肢と腹部に劣化ウラン弾が撃ちこまれたせいで両腕と両足を切断せざるをえなくなる。しかし彼が持ち帰った情報によってネオプラントのタイムパラドックス作戦が発覚、作戦そのものの機密性とその技量を理由にデルタチームに編入された。その際に仮面ライダーとして改造手術を受け、四肢と腹部の内臓を除去された代わりにベルト型四次元コンテナを埋め込まれ、バイクの制限なしに仮面ライダーζに変身することができる。
 アルフレッド=フォン=オスカーいわく「融通と冗談が利かないし、無口、無鉄砲、無自覚、無謀、無茶を平然と行う5つの無い」性格。年齢相応の小柄だが引き締まった均整の取れた肉体には250を超える傷痕を有し、肩まで届くざんばらの髪、無表情ながらも人によっては「ワイルドなハンサム」にも見える風貌で、瞳には常に何かを灯らせるものを持つ。





デビッド=ベイルダム

身長221cm
体重142kg
西暦2276年9月19日生まれ。デルタチームの司令官で階級は中佐。35歳。

 かつて「ブラックゴーレム」の異名でネオプラントに恐れられた伝説的な戦士だったが、戦傷が原因で前線を退く。デスクワークを通じて少佐に昇進、駆逐艦「シュバルツグリーン」の艦長の指揮を執っていたが、命令違反覚悟の突撃で友軍を救ったことが原因でデスクワークに左遷されてしまった経緯を持つ。その後デルタチーム編成に伴って隊長となり、中佐になる。
 ちなみに中佐の階級にもかかわらず少数精鋭の護衛の理由は、有事の際に送られる増援の指揮を行うためである。
こげ茶色の肌と黒い短髪に縦長の整った顔つき、やや角ばっているが形の整った分厚い唇、全身は引き締まった巨人で下腹部に銃弾痕がある。かつてメイリンやアルフの上司であり、また宗一の育ての親のような存在でもある。冷静を極めた男だが、ジョークやユーモラスさ、そして柔軟な思考を持ち合わせる。





アルフレッド=フォン=オスカー

身長188cm
体重72s

 コードネームはデルタ3で階級は曹長。28歳。仮面ライダー]Vに変身する。

 ライダー部隊では狙撃命中率98.5%を誇る名スナイパーで、生涯で1400体以上の対人ロボットを破壊している凄腕の狙撃手。その腕はたとえ騒音の真っ只中でも1キロ先に飛んでいるハエを余裕で打ち抜くことができるほどで、彼より優れた狙撃手は存在しない。宗一とはよくチームを組んでいたことと、その狙撃の技量を理由にデルタチームに編成されることになる。
 出身はヨーロッパにてレジスタンス活動を行ってきたフランス公爵家の分家出身で、ブロンドのロングヘアーに青く澄んだ目つき、高い鼻、スマートな体つき、高貴な風貌、自他とも認める「完璧な超美形」だが、天真爛漫と放蕩を履き違えて育った経緯を持ち、中身は極めて下品である。軽口を叩くことも多いが、その実力は宗一のひけをとらない。宗一いわく「奴から狙撃を取ったら、女を口説くだけしかしない」性格らしいが、”女の子”には手を出さないポリシーを持つ。通称アルフ。

 「背中は任せなソーイチ。俺の狙撃ほど頼りになるスナイパーは存在しないぜ」





メイリン=ルイ

身長177cm
体重59s

 コードネームはデルタ2で階級は少尉。29歳。仮面ライダーナイトミラージュに変身する。

 パワーとスピード、技術、精神面のバランスが最高水準でバランスよく整っており、それらを効率的にかつ最大限に発揮できる力を持つ、精鋭集まるライダー部隊の中でも最も白兵戦に優れた女性。その実力は片腕で1個中隊をしとめると評され、特にトマホークの腕はライダー部隊の中でも随一、宗一にも白兵戦を伝授したこともある。かつて宗一がライダー部隊に所属していたときの上官で(当時曹長)、アルフとの3人でチームを組んでいることが多かったことを理由にデルタチームに編入される。潜伏先の護衛部隊の実質的な小隊司令官で、宗一、アルフ含める20人のライダーを統率する権限を持つ。その実力は宗一に引けを取らないが、白兵戦に限ってならば武器を持った宗一やアルフの二人がかりですら素手相手の彼女にかなわない。

 女豹を思わせるスレンダーなボディーに豊満なバスト、活発そうな金色のショートヘアーの美人でまじめな性格・・・なのだが、一度アルコールが入ると別人のように陽気になる一面をもち、本来持つ豪傑さが仇となり恋人ができても長続きしたことはない。忍耐強い性格なのだが、キレると手がつけられなくなる。






リン=パオリン

身長154cm
体重44s

コードネームはデルタ5で階級は伍長。年齢は20歳だが外見は15〜6歳の童顔である。

通信のエキスパートで特にハッキングやクラッキングを得意とする。元々は企業にいた対ハッカーのネットワークプロテクトスタッフだったのだが、今作戦において軍隊に徴兵される。そのため実戦経験というものをまったく知らず、精神面では宗一たち一流の戦士と比べれば素人であるが、コンピューターでは誰にも負けない。





浅岡真崎(あさおかまさき)

身長180cm
体重66s
 レジスタンスの指導者で大統領。浅岡成美の子孫で、宗一の父の弟、すなわち伯父に当たる人物。38歳。
 宗一の父がテロによって死亡した際に、世襲制を理由に20歳でレジスタンスのリーダーに就任。しかし当時腐敗が進んでいたレジスタンス内部でリーダーとはすでに象徴以外の何物もなく、その体制に絶望してクーデターを敢行した。元々軍学校の首席だったためにクーデターはわずか1日で成功、それまで批判していた政治犯を解放すると同時にそれまでの閣僚のほとんどを粛清弾圧、レジスタンスの独裁権を獲得した。

 その後はライダー部隊の武装化および新兵器の開発などの革新的な軍事的才能で、それまで膠着状態だったネオプラントとの戦いを覆した戦争の天才でもある。またテロ組織バルラシオンの内通者を次々に逮捕、テロ実行部隊の拠点をつぶしたり、わずか十数年でユーラシア大陸の一部を除いた全地域をネオプラントの手から解放、その戦術戦略の神業ぶりから「戦神」と賞されるほどである。また政治的手腕にも長け、その革新的な手腕から重税を強いていたそれまでの体制を覆し、泥沼化となった戦争に絶望した人々に希望と活力を与えており、「解放者」や「浅岡成美の再来」などと評される。
肩まで届くオールバックの黒い髪と全てを見透かすような鋭く細い両眼、存在それ自体が静かなる威厳を漂わせる雰囲気の持ち主だが、徹底したマキャベリズムの持ち主でもある。

 「その甘さが人類を死に至らしめかけたのだ。私は容赦せん、たとえ歴史上もっとも残虐な悪魔と評されようが、大量殺人者と呼ばれようが、何といわれようがかまわん。私は人類のためならばそれも甘受しよう」





伊南村雅彦(いなむらまさひこ)

身長 極秘事項により秘匿
体重 極秘事項により秘匿
年齢 極秘事項により秘匿
 レジスタンスのSSS級に指定される超重要人物。伊南村健二の子孫にあたる。
 彼の先祖である伊南村健二が開発した新型プログラミング言語によってネオプラントとの戦いを一新させたために、敵に情報を渡さないために存在そのものが秘匿されている人物であり、彼の存在を知るものは一握りだけである(公称では予備兵という肩書き)。先祖伝来の先天的心臓欠陥の持ち主で激しい運動ができないものの、日々新兵器の開発を行っているが、特にライダー部隊の兵装に熱意を燃やしている。
ひょろ長の頼りない顔で、痩せ型の体つきの持ち主。





スペクター

身長 不明(変装に合わせて変化)
体重 不明(変装にあわせて変化)
 レジスタンスの情報部に所属するエージェントでコードネーム。デビッドの部下でもあり、存在それ自体を知る者はいても素性を知る者はあまりいない。
声色はおろか身長や肌色、目つきや瞳の色までも変えられる変装の達人。その特技を生かした情報収集を行うのが任務で、宗一たちが別件で出動できない際には代理として成美を護衛する。ちなみにその陰湿な嫌がらせから作戦実行部の宗一から一方的に嫌われている。普段は寡黙だが意外と意地の悪い一面を持ち、嫌がらせもしばしば。











ネオプラント

2005年3月5日に暴走したコンピューターウイルス<IQミリオン>が作り出した巨大国家。ある軍需産業が開発した自立型コンピューター<IQミリオン>が暴走して生み出した「機械による地球征服」を掲げる人類の敵対組織。この<IQミリオン>が生み出した<IQウイルス>は機械であれば何にでも侵入できるばかりか、それを支配することができる力を持っており、また自立型であるために新たに考えて自らを進化させることができる。このコンピューターによって人類は60億の人口がわずか10億人にまで激減、一時は2億にまで減らされたといわれる。ちなみにこのIQミリオンを作った組織はすでに滅んでいるために詳細は一切不明、これは大戦初期の核ミサイル応酬により資料も場所も痕跡も跡形もなく吹き飛んだためである。

ちなみに捕獲した人間は労働用に使うか、戦闘員として洗脳して使ったり、怪人の素材として使ってしまうなど、あくまでも物としてしか考えられていないが、裏切ってきた人間には優遇する傾向がある。当初機械に頼っていた人類はネオプラントに機械をのっとられて敗戦を重ね、西暦2020年にはアジアを残して制圧されてしまう。彼らに対抗できたのは未開民族と呼ばれて避けずまれて来た開発途上国で、原始レベルでの抵抗を続けたために生き残りつつあった。
そんな中で西暦2021年、レジスタンスが結成され、その組織力にネオプラントとは押され続けていった。そして100年に及ぶ長く苦しい戦いを続けた西暦2312年、ついに人類はネオプラントを壊滅寸前に追いやることに成功し、窮地に陥ったネオプラントは一発大逆転を狙うべくタイムマシンを開発、レジスタンスの指導者「浅岡成美」を抹殺による歴史改変をするために2004年に暗殺者を送り出す・・・





ネオプラント支援企業「バルラシオン」

浅岡成美お死亡によって結束力が低下したレジスタンスで起こった内部反乱が独立した形で、ネオプラントに取り入った人類である。ネオプラントは戦後この組織だけを生き残らせていることにしているが、その保証はない。主にネオプラントを支援するのが目的であり、補給物資の提供や武器の輸送、レジスタンスへのテロ活動や破壊活動を行う。その構成員はレジスタンスの上層部にまで浸透しており、レジスタンスの悩みの種であった。

しかし浅岡真崎がレジスタンスに台頭してくると状況は一変、200万人に上る内通者が逮捕され、爆弾テロなどもことごとく食い止められてしまう。窮地に陥ったバルラシオンは・・・






鈴木社長

バルラシオンの総責任者である人物。その素性は一切不明で、鈴木という苗字も偽名である。
かつてはレジスタンスを支援していた企業であったが、思いのほか恩恵が悪く、待遇改善をもくろんだ不正取引が露見したために逃亡、その知恵によってバルラシオンの相続人となった。見た目は禿げ上がった、いかにもガラの悪そうな太っちょ小男だが戦略に長ける悪知恵の持ち主。


「仮面の世界」へ戻る

inserted by FC2 system