仮面ライダーζ(ツェータ)

身長 168cm
ハイリニア・ショットガン装備
体重 350kg
パンチ力 21トン
キック力 40トン
最高速度 100mを4秒で走る
活動時間 一般作業240時間
戦闘活動96時間
自重 230kg
馬力 1万6千馬力
動力 小型融合電池
製造会社 複数企業
製造価格 極秘事項
識別コード ツェータ



浅岡宗一が両腕と両脚の義手を戦闘レベルに解除した姿。青いボディーに赤色の目、無骨な青色の体に白のサブカラー、全体的にロボットを連想させるフォルムを持つ。装甲は厚さ3cmの錬成レアメタル合金製で120トンまでの物理的衝撃に耐えることができ、動力源は小型融合電池。活動時間は96時間だが、使用者の体力上の限界があるために1〜2時間が限界である。またATBS(オート弾薬転送システム)により半径1キロメートル内にバイクがある場合は、そこからマイクロウェーブが転送されるので、実質的な活動時間は無限となる。
そのコンセプトは「あらゆる状況下でも最大限の力を発揮する戦士」であり、極めて高い機密性で水中や宇宙での戦闘も可能である。その際の移動として使われるのが、背中のバックパックに搭載されているロケットブースターなのだが、あくまでも補助用なので飛行はできず、ジャンプやダッシュの補助でしか使用できない。しかしそのマシンポテンシャルは従来のライダーを圧倒的に凌駕する性能を持ち、有効半径10kmまでのレーダーとFCSを搭載、最大馬力はフルパワーで1万6千馬力という、一般兵のライダーを凌駕する力を持つ。さらにマシンナリーアナライズ機能という分析装置を持っており、相手の性能や武装、材質、および弱点を分析できる機能を持ち合わせ、その分析結果に基づいた戦法戦術を提示し、可能な限りの有効な方法を提案することもできるようになっている。
体内の四次元コンテナによりあらゆる武器が搭載されており、また浅岡宗一自体が銃器の扱いを極めたエキスパートであるために、その戦闘力は極めて高い。

この形態に変身するには、まず両腕両脚の安全装置解除パスワードを入力すると腹部から人工皮膚を突き破ってベルトのようなものが出てくる。その後音声識別で変身プログラム「アプリケーションライダー」を起動させると四次元コンテナが作動、両腕両脚の外部皮膚が溶けて戦闘形態に移行し、ボディーや頭部などは装甲服とヘルメットに包まれて変身が完了する。


武装
ハイリニア・ショット・ガン(HRG)

15mm口径のショットガンで仮面ライダーζの主力武器。装弾数は12発。
リニア発射機構を採用することにより水中や真空中、高温や吹雪の中であっても照準が狂うことはない。発射されて5m内で128発の小型散弾が射出され、周囲を攻撃する広域拡散兵器。有効射程距離は1kmと散弾銃の常識を覆す射程を誇り、散弾はロックオンさえすればばら撒かれた全弾が対象に向けて放たれるようになっている。
その威力は強靭な装甲を持つロボットや怪人ですら一撃で破壊するほどで、弾薬はバイクを中心とした半径1km以内ならば自動的に転送されるので玉切れの心配はない。ただし衝撃がすさまじく、ライダーの倍力能力がなければ衝撃に耐えられずに使用することはできないばかりか、登録された指紋以外の者が使おうとすると100万ボルトの電撃が炸裂する。


スペル・スカル・ピストル(SSP)

9mm口径のセミオートマシンピストル(サブマシンガン)で仮面ライダーζに関わらず、]Vやミラージュも使用している武器。装弾数は500発。
発射速度は分速6000発(秒間100発)で正射すれば5秒で弾切れしまうものの、バイクを中心とした半径1km圏内にいれば自動的にマガジンが交換され、その0.3秒のインターバルで再び正射ができるようになっている。


アームド・パワー・ガン(APG)

12mm口径のワンアクション式オートハンドガンで多くのライダーたちに支給されている銃。装弾数は20発。
非常に高い安定性と耐久性を持ち合わせ、また取り回しが非常に簡単なので製造数は銃器の中で最も多い。
普段は太ももに装備されており、反動もほとんどないために生身の状態でも使うことができる。


フレアメタルナイフ(FMN)

白兵戦用に使用される大型の戦闘用ナイフ。刃は練成ダイヤクリスタル繊維製で、刃こぼれするということはない。
その切れ味は鋭く、ライダーが振るうことであらゆる物質をも切断することができる。



特殊能力
マシンナリー・アナライズ
仮面ライダーζに装備された高性能解析装置。対象の材質や弱点、戦闘パターン、及び有効な攻撃手段を提示する機能。ただしζのペイロードに限界があったために一世代前の小型版ベストセラーが装備されているために、解析そのものに時間がかかるのが欠点。




必殺技
スプラッシャーキック
仮面ライダーζの必殺技。本来ζは肉弾戦を行うことはしないのだが、何らかの事情で銃が使えなかったり銃を無力化する敵と遭遇した場合を想定して、肉弾戦を行うことができるようになっている。
この技は垂直にジャンプした後に目標ロック、背中のブースターを使った推進力で必殺の一撃を叩き込むと同時に、脚部に超電磁力場を形成、対象の摩擦をゼロにして原子崩壊を起こす。この技を受けた対象は原子崩壊によって強度が限りなくゼロとなり、キックによる衝撃に耐えられずに粉々になってしまう。








仮面ライダーソルジャー 「電聖」

身長 180〜200cm
体重 180〜200kg
パンチ力 10トン
キック力 12トン
最高速度 100mを8秒で走る
活動時間 一般作業24時間連続行動保証
戦闘活動6時間連続行動保証
自重 140kg
馬力 1800馬力
動力 小型融合電池
製造会社 東雲製作所
製造価格 約1億2000万クレジット
(およそ120万円)
識別コード 電聖



西暦2140年に開発された倍力装甲服の第6世代(西暦2312年に開発)。東雲製作所の次世代試作ライダースーツの先行量産型で、タイムパラドックス阻止部隊支給されている。元来「ソルジャー」という単語は歴代のライダースーツにつけられた名称であり、この機種は一般的に「電聖」と呼ばれる。

 これを着込むことで通常の10倍の力を発揮できるようになれるが、その怪力を生かして白兵戦用の武器が使われるのが一般的である。頭部には有効射程半径500mのFCS(ファイアーコントロールシステム・火器管制)や動体センサーなどが搭載されており、射撃戦闘にも対応。パワーアシスト機能を備えているので重さも感じないようになっている上に、各種センサーも備えているために電子戦闘にも対応。また小隊指揮官には通信機能も持ち合わせる。高性能のナビゲーション・システムを装備しており、使用者に対して適切な対応を提示することも可能。
装甲は厚さ20mmの錬成チタン合金製でライフル弾の直撃にも耐えられるが、対戦車ライフルやロケットランチャーなどの重火器には耐える事ができない。動力は小型融合電池で24時間の一般活動、6時間の戦闘活動が保障されている。しかしNBC防護服の意味合いも持ち、装甲服を装着する時には完全密閉になるために、着込んでいるときには常に体温調節不良による熱射病や通気性、閉塞感、二酸化炭素中毒などの問題があり、人間がそのストレス下で活動できるのは、どんなに強靭な肉体を持ってしてでも1時間〜1時間半が限界である。このために、レジスタンスはまず一般兵士を戦線に投入し、火線が激しいところや敵基地を速攻で制圧するために装甲兵士部隊を投入する戦法が確立されている。

 ライダー部隊の編成は一個小隊20名、一個中隊は十個小隊+直属部隊編成220名、一個大隊は十個中隊+直属小隊2240名、一個師団は十個大隊+直属中隊22620名で編成され、西暦2312年現在においては陸、空、海、宇宙ライダー師団それぞれに15個師団、合計60個師団が編成されており、総兵力はおよそ120万人を数える。兵士一人当たりに支給される月給は8000万クレジット(日本円に換算しておよそ80万円以上)で、負傷手当や戦傷手当て、戦死時における50年間の遺族年金、8月と12月には1.5倍のボーナスもついている。しかし誰でもライダーになれるわけではなく、まず一般兵士で伍長以上の階級と5年間の戦闘経験がなければその資格を得られず、その後行われる入隊試験(合格率5.6%)で選ばれなければならない。さらに入隊後には3ヶ月の装甲服を着た猛訓練をこなさなければならず、その訓練に耐えて最後の試験に合格して、初めて仮面ライダーとなれるのである。ちなみに毎年50万人が入隊試験に志願するが、最後まで残って仮面ライダーになれるのはわずかに30余名である。また戦後のライダー部隊の肥大化を抑えるために、浅岡義貞の方針によって現在は入隊試験は行われていない。

この形態に変身するには、前もって変身用ベルトを装備、その後リアロエクスレーターに搭乗して「変身!」と叫ばないと変身できない。これはバイクにライダースーツを搭載しているからであり、スーツの全重量をベルトに集約してしまうと携行ができなくなるからである。これはほかのライダーも同様である。ちなみに宗一の場合は彼自身の体内に4次元コンテナが埋め込まれており、バイクの制約なしに変身することができる。



武装:
アームド・パワー・ガン(APG)
12mm口径のワンアクション式オートハンドガンで多くのライダーたちに支給されている銃。
一人につき交換用マガジン5本の携帯が義務付けられている。

レーザー・ライフル

3.5o口径の極小口径レーザー銃。最大射程は実に10kmという途方もない射程を誇る光線兵器。この高熱で対象を溶かすことができ、わずか数秒で核融合炉の隔壁を貫くことができる威力を持つ。最大の特徴としてエネルギーの射出リズムが調節でき、それによってマシンガンのように乱射できたり、狙撃銃のように長距離から狙い撃ちしたり、隔壁に穴を開けたり、通常のライフルのように使用したりと非常に多彩な用途ができる、使い勝手に優れた銃であるためにライダーの標準装備となっている。

ジャベリン・ハンドミサイル

ジャベリンとは投擲用の槍のことで、一般ライダーの標準装備となっている。槍の先の刃の部分が爆弾となっており、壁や扉に突き刺さったり衝撃で損傷すると爆発する仕組みとなっている。ただしスイッチを入れなければたとえ火の中に放り込んでも誘爆しないようになっており、いわば手榴弾の発展系である。
柄の部分は伸縮することによりその大きさはナイフサイズなので携帯しやすく、また非常に扱いやすくライダーの怪力を生かした投擲は気体爆薬が散布された戦闘地域でも使用できるので、ライダーたちに愛用されている消耗武器。
一人につき5本の携帯が義務付けられている。










仮面ライダーソルジャー・雷王「SINO−01M5」

身長 180〜200cm (現行モデル SINO−01M5)
体重 190〜210kg
パンチ力 4トン
キック力 6トン
最高速度 100mを8.5秒で走る
活動時間 一般作業22時間連続行動保証
戦闘活動5時間連続行動保証
自重 150kg
馬力 1400馬力
動力 小型融合電池
製造会社 東雲製作所
製造価格 約1億クレジット(およそ100万円)
識別コード 雷王

浅岡真崎がクーデターによってレジスタンスの独裁権を握り、弱兵と化したライダー部隊を一時解散、再編成した際に採用した、当時最新鋭のライダースーツであり、製造から2312年までに1000万着が製造された大ベストセラーである。
性能的にはSBテクロノジー社やガーデック・テクノロジー社、BNエンパイア社などといった大企業のライダースーツメーカーと比べれば明らかに劣るものの、この雷王が多機種より有利な点は、その扱いやすさと整備のしやすさ、コストの安さ、およびその高い信頼性にあった。元来ライダーは素手で戦うのが慣例とされており、当然素手による格闘戦はよほどの技量がなければ・・・むしろ銃を持った相手には無謀とも言える行為である。しかも1t以上のパンチやキックの衝撃が手足にダイレクトに通じるため、中の人間はその衝撃のあまりに骨折者が後を立たず、死亡率も年々上昇。彼ら負傷兵の負傷保険や遺族年金がライダー部隊を終始悩ませていた。

そんな中で浅岡真崎は「ライダーに素手なし」宣言を行い、彼らに重火器を持たせることを前提とした、ライダースーツの製作を各企業に依頼したのである。その対象は大企業にだけとどまらず中小企業、果てはネジの工場や町工場までにまで流れたために、一時試作ライダースーツは実に1562体も作られる結果となったが、採用されたのがこの雷王であった。元々東雲製作所は、外注のライダースーツのメンテナンス用部品製造企業であり、工場も町工場程度しかない、小さい会社であった。その時の社長が友人の技術陣と面白半分で「ひたすらに壊れにくく、改良もしやすいライダースーツ」を作ってレジスタンス技術部に提出したところ、その画期性が高く評価されて瞬く間に製造が決まったのである。

ほとんどの企業は「射撃戦闘に特化したライダー」という注文に反して、「第一に格闘戦、第二に射撃戦」というコンセプトであったものがほとんどだったので申請レジスタンスの要望にかなうものではなかった。だがこの雷王は素手による格闘戦能力をほとんど持たない代わりに、銃器のインターフェースの扱いやすさとマガジンおよび銃器の携行性能、収納力を実現、弾切れや近接戦闘になっても剣や斧による白兵戦が行える」という、従来機とは一線を賀するものであった。元々ライダーは怪力になれるスーツなので、その怪力を生かして武器を持たせれば、なまじ素手で戦わせるよりは圧倒的に有利になるのが常識である。事実、ライダースーツトライアルテストではこの雷王を扱ったケビン=ロイシュナー伍長は、群がるライバルを全て蹴散らして優勝に輝き、浅岡真崎やクーデター政権下の軍人も満場一致でこの雷王を採用、町工場レベルの生産能力しかなかった東雲製作所は一挙に成長を迎えたのである。

前述したとおり、このライダースーツは多機種と比べれば明らかに貧弱であり、パワーアシスト機能はSBテクノロジー社、FCSも銃器製造で定評のあるガーデック・テクノロジー社のものが使われている。だがしかし雷王の最大の長所である「頑丈さ」、「修理しやすさ」、「安さ」、「生存率の高さ」は一般兵士達には非常に好評で、なおかつそれまで素手で戦ってきた兵士達にとって武器が持てるというのは、冷静さや判断力などの戦場における精神的安定性を持たせることに成功し、特にその「扱いやすさ」と「脱ぎやすさ」は、常に密閉状態を強いられるライダー兵にとっては非常に高い評価を得てもいる。余計な機能を持つ他機種が250kgを越えている中でこの機種だけは150kgという軽量性も評価され、また危惧されていた白兵戦闘力も打撃だけで有効な攻撃を与えられなかったネオプラントのロボット兵士を斬撃や刺突撃などといった、強靭な装甲切断には有効な攻撃方法も確立、怪力による重銃器の遠距離戦闘も可能となったので、それまで弱兵だったライダー部隊は一気に最強の部隊となったのである。

現在までに雷王が改良されたのは5回、局地専用や重火器携行用、宇宙専用、海兵隊用、空挺部隊用、軽量版などの派生機は実に30種類にのぼり、現在使用されている雷王は「SINO−C1M5」という機体名称が与えられている。これだけ改良が多かったのは設計思想にかなりの余裕があったためであり、もともと改良を前提とした設計でもあったらしい。最初に改良が行われたのはアフリカ前線において砂漠戦に対応した改良機の要望からであり、以後海軍ライダー部隊からも海上戦闘でも扱いやすいスーツの要望やモーターボートによる強行突入部隊用、海上油田制圧用、陸軍からも山岳地帯踏破の改良機や不整地地帯踏破改良機、潜入部隊用の軽量改良機・・・空軍ライダー部隊からも戦闘機のGに耐えられる改良スーツや空挺降下作戦用のカスタマイズ要望・・・例を挙げればきりがない。
その中で戦後のライダー部隊の軍事縮小に伴って、よりコストの安く高性能な次世代ライダースーツ「電聖」が発表され、この雷王もいずれは引退する運命にある。だがしかしほとんどの兵士は「雷王」を自分の分身として称えており、新機種の導入は反対の声が非常に強く、実際の新機種変更は相当の時間がかかると思われる。



武装:
アームド・パワー・ガン(APG)
12mm口径のワンアクション式オートハンドガンで多くのライダーたちに支給されている銃。
一人につき交換用マガジン5本の携帯が義務付けられている。



トマホーク or クレイモア

第5世代ライダースーツから採用された、白兵戦闘用の武器。元々技量の高い人間が剣や斧を扱っても鉄製の鎧や大木を切り伏せることはできないことはなかったので、人間の10倍以上に高い戦闘力を発揮できるライダーが武器を使うことでそれ以上の破壊力を、素手の戦闘よりも圧倒的に有効な攻撃手段を確立できるようになったのである。だがそれにいたるまでは非常に長い道のりであった。
というのも「ライダーが武器を持つ」というコンセプトそれ自体が、賛否両論であった。ライダーは素手で戦うものであることが常識であり、武器を持つことそれ自体はライダーの意味が揺らいでしまうことを危惧する意見と、戦場に送る兵士に素手で戦わせること程残酷なものはないという意見が真っ向から対立したのである。保守派優勢による長い討論が続いた結果、真崎自身が強権を発動して無理やり武器を持たせるに至らせたのである。当時レジスタンスの民間人の間では「独裁者」とさけずまれる結果となったのだが、実際に1万のライダー部隊が8万のネオプラントの軍隊を、わずか1200の損害を受けただけで完全殲滅せしめた大戦果をあげたために世論は一変、「ライダーに武器持たせるべし」の風潮が確立されたのである。
当初、技量上の理由や見た目の優雅さなどから「斧(トマホーク)より剣(クレイモア)を持っているライダーのほうが階級が高い」とされてきたのだが、数年前よりその概念は覆されており、区別はなくなっている。トマホークの白兵戦で著名なメイリン=ルイ少尉や、同じくトマホーク使いで有名なデルタチーム前線指揮官のハルパーシュタット・グロッグ大尉はその一例である。


チタンシールド

厚さ3cmの錬成チタン合金製の大楯。3発までならば戦車砲の直撃に耐えることができるばかりか表面は力点が入りにくい流体表面に加えて強化テフロン加工を施しているために銃弾はほぼ無力化、打撃や斬撃も受け止められ、ライダースーツでは貫通してしまうライフル弾すらも受け止めてしまうほどの重装甲を誇る。元々盾は重量と銃弾に対する防御力の疑問から廃れていったのだが、ライダースーツの怪力作用によって重いものが持てるようになったその結果、銃弾をはじく強力な盾がつかえるようになったのである。
これらから裏打ちされる強靭な防御力を誇り、重量の問題もライダースーツの怪力作用によってクリアしているので問題がないように見えるのだが、実際は結構かさばってしまうので扱いにくく、またバイクに搭乗できなくなるなど不評のようである。装備が義務付けられた当初は好意的に受け止められたものの、ライダーの個人レベルの技量が次第に上がってくるにしたがって、銃弾や迫撃弾を避けられる兵隊が増え、また直撃をもろに受けないライダーが減ったからなどの不要論が広がったからだとされる。
現在ではおもに新兵や訓練不足の兵隊、補給部隊や都市防衛や警察部隊などのライダー部隊にも装備を義務付けられており、本来装備する義務のある前線で戦うライダーはあまり装備しておらず、せいぜい防戦か撤退戦の時にしか使用されていないのが現状である。大型と中型、小型の3種類が存在するが、耐久性はどちらもあまり変わらない。










仮面ライダー]V(サーティーン)

全長 192cm
体重 183kg
パンチ力 8トン
キック力 20トン
最高速度 100mを5秒で走る
活動時間 一般作業24.3時間連続行動保証
戦闘活動6.4時間連続行動保証
重量 162kg
馬力 1890馬力
動力 小型バックパックバッテリー
製造会社 ガーデック・テクノロジー社
開発価格 4500億クレジット(日本円換算:45億円)
識別コード 「ハンターズ13」


 アルフレッド=フォン=オスカーが変身した状態。次世代ライダースーツの開発トライアルテストの試作モデル「XAー13」を改造した特別仕様になっており、狙撃を得意とする彼の特性を生かしたカスタマイズが施されている。やや緑っぽい黒ずんだカラーリングで、オレンジ色のデュアルセンサーが特徴的だが、左目はあらゆるセンサーを見抜く特殊光学望遠レンズが装備されている。
装甲は厚さ20mmの錬成レアメタル合金製で、バイクからの自動弾薬転送システム「ABTS」を搭載、バイクから半径1km内ならば自動的に弾薬が装てんされ、弾切れの心配がないようになっている。頭部には電磁かく乱の妨害を無視できる超高性能FCSが装備され、その有効最大射程は200qという途方もない性能を誇る。数々のライダーに支給される火器をすべて使えるようになっており(迫撃砲から短銃まで)、オールラウンドに対応できる傑作・・・なのだが試作の改造機であるために予備パーツが少なく、また接近戦が他のライダーに比べて弱いという欠点を持つ。
アルフ曰く「使いやすいけど腕がにぶりそう」とのこと。


武器

デュアルストーム443
全長4m〜1m(可変機構)
重量18キログラム

35o口径の特殊スナイパー・ライフル。最大射程は100キロという超長距離を誇るが、FCSが追いつかないために実際にそこまで使われた記録はない。
弾薬それ自体の質量もあるが、電磁石発射システムにより初速がマッハ13(計算値)という恐るべき速度を持つために、これ一撃で(24世紀時代の)巡洋艦と空母を除くあらゆる兵器を破壊することができる。無論怪人や対人ロボットはこんな武器を食らったらひとたまりもなく吹き飛んでしまう。
また弾薬は通常弾に加えて対大型兵器用の炸裂爆炎弾、硫酸弾、生物兵器用の火炎弾、液体窒素充満の冷凍弾、そして周囲の対象を押しつぶす重力弾の計6種類。
ちなみに反動がすさまじいために、ライダー変身状態でないと使えない。

ヘルコマンド533
全長1.3m
重量12キログラム

口径12ミリのマルチガンで仮面ライダーサーティーンの主力武器。装弾数は90発だが、ライダー変身時にはバイクから弾薬が転送されるために弾切れの心配はない。
発射速度を調節できるCSM機構を初めて採用した銃で、用途に応じた使い分けができるようになっている。高速連射のマシンガンモード、簡易狙撃のスナイピングモード、岩盤すらも粉々にできるスラッグモードの3種類の形態変化ができる万能火器。20世紀の護衛派遣に基づいて採用されることになった。
ちなみに反動がすさまじいために、ライダー変身状態でないと使うことができない。

ガトリングシュピーゲル
全長10m
重量65キログラム

レジスタンスが開発した試作のガトリングガン。通常弾と特殊な炸薬弾を発射する2タイプの銃弾を使い分けることができる。21もの18ミリ口径が取り付いた超重量級火器で、1分間に6000万発という冗談ではない連射力の前に耐えられる物体は存在しない。単体から見れば最も強い重火器だが、発射機構が複雑であることと、加熱がすさまじいためにオーバーヒートや故障も多い。実は完成版が開発されているのだが、浅岡成美のいる21世紀に送るスケジュールに間に合わなかったために試作が使われることになっている。その大きさゆえに携行も困難であるために普段はバイクに装備されている。
ちなみに反動がすさまじいために、ライダー変身状態でないと使うことができない。








仮面ライダーNT(ナイトミラージュ)

全長 187cm
体重 179kg
パンチ力 12トン
キック力 23トン
最高速度 100mを5秒で走る
活動時間 一般作業24時間連続行動保証
戦闘活動6時間連続行動保証
重量 150kg
馬力 2800馬力
動力 小型バックパックバッテリー
製造会社 SBテクノロジー社
開発価格 4600億クレジット(日本円換算・・・約46億円)
識別コード 「幻影」


メイリン=ルイが変身した状態。次世代ライダースーツの開発トライアルテストの試作モデル「XCー08」を改造した特別仕様になっており、精鋭集まるライダー部隊の中でも随一の白兵戦闘を得意とする彼女の特性を生かしたカスタマイズが施されている。目立つ真っ赤なカラーリングが印象的。
「XC−08」はパワーを重視した装甲服となっており、その活動時間は次世代にもかかわらず「MR−14」並しかないのだが、特筆するべきところはそのパワーにあり、MR−14の数倍を誇る白兵特化仕様である。そのパワーに耐えるように耐久性もきわめて高く、その装甲は厚さ26mmの錬成レアメタル合金をふんだんに使用、しかも使用者が白兵戦の達人であるために接近戦時には比類なき戦闘力を発揮する。また特殊機構としてリミッター・パワーアシスト機能を搭載、一時的にリミッター解除によるハイパワーでスペックの30%以上の出力を発揮できるようになっているが、電磁駆動ユニットの負荷が極めて強くなるために磨耗の進行が著しく高くなるばかりか、試作の改造機であるために予備パーツが少ないために乱用ができないのが欠点である。
メイリン=ルイ少尉曰く「デンセーよりいい」とのこと。

武器

ハルバート
長さ2m
重量20キログラム

ハルバートとは槍と斧が一体化した槍状の武器で、槍の刺突力とリーチ、斧の破壊力を持ちあわせたために接近戦時では比類なき強さを誇る。22世紀での戦争ではミュータントやサイボーグ、対人ロボットに対して有利に戦うために気体爆薬を戦場に散布させ、彼らの持つ火器類を封じ込めて白兵戦に持ち込む戦法が確立されている。そのために銃器に頼らない、白兵戦武器が次々と復活しつつある。鋼鉄でさえ両断できる超硬度ダイヤクリスタル合金製の刃の威力とハルバート自体の戦闘力と20kgという超重量、そして彼女の白兵戦の才能が連携し、史上類を見ない戦闘力を発揮できるようになる。
本来20キログラムは生身の人間ではまともに扱えない超重量武器だが、仮面ライダーナイトミラージュに変身することで重量級を持ち上げられるようになるため初めて使えるようになる。

チェーントマホーク
長さ1m
重量3キログラム

「チェーン」と名がついているが、実際にはブーメランのように手元に戻ってくるように推進装置がついたもの。ホーミング機能も有しており、投げると相手の首を狙って(!)横回転して刃が襲い掛かり、その後手元に帰ってくる。銃器で撃ち落とそうとすれば、次はその相手に狙ってくるという、恐るべき兵器。





デビルライダー

全長 180〜220cm(個体差あり)
体重 280kg(個体差あり)
パンチ力 9トン
キック力 11トン
最高速度 100mを5秒で走る
活動時間 不明
重量 200kg
馬力 1700馬力
動力 小型バックパックバッテリー
製造会社 不明(他企業からの技術流出より)
製造価格 不明
識別コード 「デビルライダー」

テロ組織バルラシオンの実戦部隊のライダー。正確な年月は不明であるが、雷王と対等に戦えるところからしておよそ2290年ごろに開発されたものだと推測される。

バルラシオンは浅岡成美がテロによって死亡した後、一部絶望した人類が機械全滅より機会と共存をしようという考えが広まり、その不平分子が集まってできた集団である。機械帝国絶滅思想のレジスタンスと激しく対立するが、兵力差に難があるためにテロ活動によってレジスタンスを悩ませ続け、一時はレジスタンスの上層部のほとんどを傀儡にしたことさえあった。
だが浅岡真崎がクーデターによって独裁権を握ると彼らは粛清され、バルラシオンは苦境に立たされてしまう。そこでバルラシオンは傀儡にした企業から技術提供を受け、このデビルライダーを作り出したのである。バルラシオンがライダー部隊を所持し始めたのは西暦2212年辺りであるが、デビルライダーの名前が浸透したのは真崎の政権下である2290年からであり、レジスタンスのライダー部隊とまともに衝突したのはこの機種が初めてであった。
交戦当初はデビルライダーにしてやられたこともあったが、バルラシオンの戦況が悪化してくるにしたがってライダースーツの根本的な欠点である倍力作用によるパワーアシストユニットの劣化現象が著しくなり、現在稼動しているライダースーツもほとんど寿命が近づいているものばかりである。対するレジスタンスの「雷王」はこのパワーアシストユニットが非常に長持ちし、また交換も簡単であり、補給体制が完璧であるために戦闘中での故障はほとんど起こっていない。個体性能ではデビルライダーの方が勝るが、集団戦になると雷王の方が優れており、現在デビルライダーの総兵力はわずか2〜3万人程度しか存在しない。

武装:
ルツェンハンマー

デビルライダーの基本兵装。槍の先端にハンマーのような打撃武器を取り付けた竿状武器である。
質量は実に25kgに及び、雷王の装甲をたやすく突き破ることが可能で、一対一の戦闘では無敵を誇る。









バイク
リアロエクスレーター

最高速度 時速15000km(常時1500km/hにセーブ)
馬力 250000馬力(常時2500馬力にセーブ)
動力 SFPE(SixFoldPowerEngine)
製造 ガーデック・テクノロジー社
BNエンパイア社
(共同開発)
武装 20o口径チェーンガン
40o口径レール・ショット・キャノン
垂直発射式対地対空ミサイルランチャー
(12発搭載)
平行追撃迎撃用レーザー射出地雷
単価 一台あたり490億クレジット
(日本円換算・・・4億9千万円)




西暦2310年11月に製造された、次世代バイク。正式名称を「自立思考型強襲用支援二輪車」といい、全ライダー部隊に採用されている。思考型というのは、使用者の心理や思考にあわせてCPUが設定されており、使用者が最大限の力を発揮できるように息の合う性格が形成されているからである。ツェータに搭載されているマシンナリーアナライズ機能をより強化した「ハイパーマシンアナライズ機能」を有し、より詳細に、より早く、マシンナリーアナライズでは調べようもない対象でも情報を提示することができるようになっている。

後部の貨物部に当たる部分は驚異的なペイロードを誇る四次元コンテナとなっており、そこにはバイクの武装や各ライダーが使う銃器やその弾丸、リペアキットなどなどが満載している。ライダー変身に必要なスーツも格納されており、宗一を除くライダー部隊はバイクに乗っていないと変身できないのだが、わざわざ基地に戻って装甲服に着替えなくても良いので逆に言えば便利でもある。前方部には分速8000発の20ミリ口径チェーンガン2門、同時256発の焼夷鉄鋼散弾が発射される40ミリ口径レールショットキャノン1門、後部コンテナ部には垂直発射式対地対空ミサイルランチャーと平行追撃迎撃用レーザー射出地雷が装備され、もちろん走行中の射撃も可能。タイヤには反電磁力場が形成されており、それによって地面から浮くことができるために水上や地雷地帯を問題なく走破できるという、従来のバイクでは考えられない行軍速度を誇る。さらに高度10000mからの自由落下にも耐える衝撃吸収機構を採用し、飛行中の輸送機からの強襲降下作戦も可能(実際には降下用パラシュートが展開される)。

動力はSFPE。これは水素イオン、風力、太陽光、空気、水力、原子力などからそれぞれエネルギーを抽出し、電気に変換して動くものである。24世紀では化石燃料資源が完全に掘りつくされてしまっており、同時に大気汚染の影響も考慮し、現在では宇宙からの資源に依存しているからである。その最高速度は時速15000qという途方もない速度を誇るが、音速による衝撃波の影響も考慮されており普段はリミッターが搭載されているために時速1500kmにまで抑えられている。ミサイルの直撃にも耐えられる極めて高い防弾性とパンク自動修理機能、光速通信機能、搭乗者の指示で無人オートで動くようになっており、使用者以外でも指示しだいでは乗ることができる。

その外見は流線的な純白のボディーが印象的でかつ排気筒は真っ赤という目立つ外見なのだが、浅岡成美曰く「白バイをふたまわり大きくしたみたい」とのことである。宗一の1号機は妙に理知的だが一言の多い性格、2号機メイリンは子供っぽい明るい性格、3号機アルフはジョークばかり言う女性の性格が形成されている。



武装:
20mm口径チェーンガン

左右2門取り付けられているリアロエクスレーターの主力兵装。連射速度は分速2万発、怪人やロボットを撃滅できる威力を誇る。
普段は安全装置がついており、ライダーの指示により発射許可が得られるようになっているほか、非戦闘時には光学迷彩で隠されている。


40mm口径レールショットガン

バイクの前方部に隠されている対物兵器。広域拡散されるタイプで密集戦で使用され、その威力は30tトラックすら跡形もなく吹き飛ばすほど。発射時には前方部が開き、キャノンが伸縮して砲身が飛び出すようになっている。
とはいえ普段はチェーンガンで十分に撃滅可能であるために、壁を破壊したり再生能力を持った対象に対して使われる。


垂直発射式対地対空ミサイルランチャー

後部に搭載された必殺兵器。射程はおよそ100kmとミサイルとしては非常に短いものの、その威力と追尾性能は現行のミサイルに引けを取らない強力な武器。主に要塞戦や密集戦、戦車やアーマーライダーなどの大型の敵に対して使用される。


平行追撃迎撃用レーザー射出地雷

リアロエクスレーター最強の火力を誇る武器。トランクのような形をしている発射装置で前方部にエネルギーの光弾を放ち、その上を物体が通過すると発動、ごく小規模の核爆発に匹敵する物理エネルギーが対象を破壊する。あくまでも平行追撃迎撃用なので左右前方部にしか撃つことができない。



追加装備「サイドエクスレーター」

西暦2312年5月に開発された量産試作型のサイドカー。リアロエクスレーターの左舷にドッキングして運用される。
当初は戦闘時における負傷者の救助、運搬、保護を目的とした運用を考慮して開発されていくうちに、リアロエクスレーターの欠点である搭乗員数の問題や、対戦車用の武装まで施されていき、ついにはリアロエクスレーターのサイドマシンとして完成する形となった。通信機能やリペアキット、対物防弾ガラスまで備えており、ライダー達の戦闘をサポートする。乗員数は2名で、リアロエクスレーターの後部武装を取り除けば実に4名まで乗り込むことが可能となり、また緊急時にはバイクからの強制射出、独立した自走も可能であるが、リアロエクスレーターの誇る地雷踏破能力や人格システム、水上移動能力は持ち合わせていない。本体以上に高性能な作業用マニュピーレーターを持ち合わせ、人間に匹敵する高度な作業を可能としている。
武装は後部に搭載された迎撃射出地雷、および連装式100mm口径対物ライフルを装備し、単体だけでも十分な性能を誇るのだが、ペイロードにあまり余裕が無いためエンジンやFCSが貧弱であることと、元々リアロエクスレーターに依存することが前提としているので独立した際の活動時間や移動性能、戦闘力が従来のバイクと比べて見劣りするのが欠点である。



武装:
二連装式100mm口径対物ライフル

小型化が進む24世紀の戦車の砲台をそのままリアロエクスレーターに取り付けたもの。一撃で厚さ10mに及ぶ都市要塞の錬成チタン合金製外壁を打ち破るほどの威力を誇るが衝撃がすさまじく、停止して射撃をしなければならない。

迎撃射出地雷
自ら砲台として迎撃を行う地雷を後部に射出する。






疾風

最高速度 時速1400km
馬力 900馬力
動力 濃縮ウランエンジン
開発 SBテクノロジー社
武装 12.5mm機関砲
ランス
単価 64億500万クレジット
(日本円換算・・・6450万円)

西暦2292年に開発されたバイク。浅岡真崎の「悪路を突破できる新型バイクの開発」の要請を受けて完成された。
バイク技術に優れるSBテクノロジー社が開発した、モトクロッサー型戦闘バイク。行軍速度と耐久性に優れ、この型では初めて武装化に成功している。特に悪路に非常に強く、山岳地帯などの移動速度は歴代バイクの中でも最速を誇り、数々の戦いを勝利に導いてきた。自走能力や思考回路などはリアロエクスレーターから取り入れられたので持っていない。

現在は悪路地帯よりも地雷地帯の多いロシアが戦場となり、地雷地帯突破能力と火力に優れたリアロエクスレーターが主に使用されるようになったために退役が進んでいるものの、その瞬発力はリアロエクスレーターより優れている上に安価であるため、まだ全退役には至っていない。



武装:
12.5mm機関砲
モトクロッサー型バイクは悪路に強い反面、どうしても質量に限界があるために武装がつけられないという欠点があった。なのでこの機関砲はお飾り同然であった・・・・が、ランスの運用により生じた射程外からの迎撃が問題視され、この機関砲が迎撃およびけん制武器として役に立つようになった、

ランス
古代の戦術を研究した結果、疾風に突撃力を持たせるためにライダーに分厚い槍を持たせた状態。重量は20kg、長さは実に5mに上る。最高速度まで加速した疾風の運動エネルギーをランスに乗せ、それによって相手に叩き込む。この圧倒的な攻撃力を防ぐ術は事実上存在せず、強靭な耐久力を誇るロボットの質量を軽々と打ち破り、怪人すらも一撃で屠れるようになり、それまで難しかった突撃ができるようになった。
現在でもリアロエクスレーターで使用されているが、超重武器であるためにかさばるリアロエクスレーターでは使いづらく、その活躍ぶりと勇ましさ、ライダーたる優雅さを象徴する戦法のため、疾風で突撃を好む一般兵士が多い。

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