第1話 すべての始まり

ストーリー

 とある空間で、二つの陣営が争っていた。一つは、ドラえもん、イナズマン、アーカード、怪傑ズバット、マジンガーZ、ウルトラマンタロウで構成されたヒーロー陣。もう一つは、二人の灰色の怪人が率いる兵器陣。戦局は、ヒーロー側が不利になっていた。そして、二人の怪人の背後から100メートル級の怪獣が姿を現し、橙色の眼を光らせた・・・・。

 西暦2005年4月某日、東京都練馬区ススキが原で異変が起こっていた。突如として住民が姿を消し、町が謎の武装集団に占領されていたのだった。
 所用で隣町にいっていた蒼希望はそうと知らずに足を踏み入れたため、時空マフィア「クロウ」の部隊に追われることになってしまった。袋小路に追い詰められた望の前に、銀髪碧眼の人物が現れ、クロウ戦闘員を撃退していった。
 その人物―銀護ハリは、望には「新人類アギト」に変身する能力があり、自分はそれを目覚めさせ、補佐するために来たのだという。
 戸惑う望だが「クロウ」の下士官に見つかり、意を決すると蒼銀の怪人―ブルーウィッシュに変身できた。その力でクロウ下士官を倒す望。と、その前に4人の人物が現れた。それは、ご近所の名物コンビであるドラえもんと野比のび太、T―SWAT隊員カズヤとバイオボット・ドランサーであった。
 ・・・・こうして、望の長い戦いの幕が開けたのであった。

ボスキャラ
ACT1 クロウ戦闘員×4
ACT2 クロウ下士官

入手
 ブルーウィッシュ、クリスタルニードル、ドラえもん、野比のび太、ドランサー、カズヤ

解説
 ついに始まったスーパードードー大戦。まずは「ドランサーの章」から始まります。ここでは肩慣らしということで、戦闘員とバイオボットの中間に位置する下士官がボスキャラとなります。まあ、現時点では格闘を三発ほど当てれば勝てる相手です。
 それと、このシナリオでドランサーとカズヤが仲間になりますが、第3話で一時離脱します。さらに、再び合流するのはしばらく後になりますので、『ドランサー』のファンの方々には大変、申し訳ありません。


第2話 ロボットの悲哀

ストーリー
 ドラえもんたちと一緒に「クロウ」を倒すことになった望とハリ。今度はタコンバットが部隊を率いてきた。それを返り討ちにした望たちだったが、「クロウ」のアジトでは異変が起こっていた。

ボスキャラ
ACT1 タコンバット

入手
なし

解説
 今回は、初めて怪人を相手にします。現時点で一番レベルが高いのはドランサーなので、彼に任せれば楽ですが、今後の成長を効率よくするために、ブルーウィッシュでとどめを差すほうがおススメです。まあ、クロウ下士官も「今は」歯応えがありますが。
      


第3話 混沌からの使者

ストーリー
 クーデターによって組織を乗っ取ったカマギリスは、東京に核ミサイルを落とすことを企んだ。これを阻止すべくアジトに踏み込んだ望たちは、待ち受けるイモグモングとカマギリスを倒した。
 戦闘員の数が思ったよりも少ないことに首をひねるカズヤだが、そのとき、「カオスオフィサー・メール」と名乗る灰色の怪人が現れ、その手に持っていたものを投げつけた。それは、クロウ下士官の死体であった。そう、他のクロウ戦闘員はメールと彼の率いる「カオスマーター」たちによって皆殺しにされていたのだった。襲い来るカオスマーターたちを倒している間に、メールは姿を消していた。
 それから、ドランサーとカズヤは22世紀に帰還し、ススキが原に日常が戻った。ただし、蒼希家にはハリが家政婦(夫)として住み着いた。いろんな意味で先行きに不安を感じる望であった。

ボスキャラ
ACT1 イモグモング
ACT2 カマギリス
ACT3 カオスマーター×8

入手
 なし

一時離脱
 ドランサー、カズヤ

解説
 今回で「ドランサーの章」はひとまず終わりました。ここでドランサーとカズヤが一時離脱します。正式に仲間になるのはまだ先ですが、今、改造すると合流時の追加改造に上乗せされるため、決して損ではないはずです。


第4話 英国怪道中

ストーリー
 「クロウ」壊滅から一週間後、望とハリは模擬戦をしていた。その際、「訓練が必要だということは、敵はクロウだけじゃない」ということを看破した望に少し感心するハリであった。しかし、午後からのび太につき合わされ、イギリスに行くことになってしまった。
 どこでもドアの故障で国境に出てしまった一行。「いい機会だからIRAを殲滅してこい」というドラえもんとハリに押され、IRAのアジトとおぼしき寺院に入ったが、そこにはIRA構成員の死体と、それを作ったと思われる不気味な軍勢が存在していた。
 その不気味な軍勢を撃退した一行だったが、その前に神父と思われる男が現れた。彼こそは排他主義で有名なヴァチカン法王庁特務部隊「13課(イスカリオテ機関)」の上級工作員、アレクサンド・アンデルセンであった。アンデルセンは一行を日本人とみなすと問答無用で攻撃してきた。かつてない強さにうろたえる一行。その時、英国対怪物機関「HELLSING機関」の「ゴミ処理係」アーカードとその下僕・セラスが現れた。とりあえず、望たちはアーカードと一時共闘してアンデルセンを追い払うと、その場を離れるのであった。

ボスキャラ
ACT1 コンバットコープス×12
ACT2 アンデルセン

入手
 (のび太が「黒後家蜘蛛」を使えるようになる。ただし、気力が130は必要)

解説
 今回は「HELLえもんの章」(前編)です。このゲームの世界では「ミレニアム」が存在せず、その代わりに「エニグマ」が英国で悪さをしています。理由は、あの二つの組織は死体を使った戦闘員を抱えているという点で共通しており、両方出す必要性を感じないからです。従って、ACT1の敵は武装グールではなくコンバットコープスになります。


第5話 三つの力

ストーリー
 翌日、望たちは気を取り直して英国観光を楽しんだ。かなり、並外れた楽しみ方ではあったが。やがて、みちび機の指示通りチャリングクロス駅を訪れるが、そこでまたもコンバットコープスの群れと戦う羽目に。
 あまりの数の多さに苦戦するが、のび太のギャグの才能?を惜しんだアーカードの増援で、事なきを得た。・・・・と、思ったら、突然、新たなコンバットコープスの一団が現れ、一斉射撃を行った。そのため、ハリが重傷を負う。混乱しそうになる一行(アーカードを除く)の前に現れたのは、「ネクロジャガー」と名乗る豹頭の怪人であった。
 ネクロジャガーは都市制圧の実験をしていた先にアーカードと珍種の怪人たち(ドラえもんたちのこと)が引っかかったため、この機会に抹殺しようとした。コンバットコープスは射程外にいるし、ネクロジャガーは格闘戦が強そうである。射撃と格闘、どちらかに特化した能力を欲するブルーウィッシュ。すると、アギトの力の一つであるフォームチェンジを覚醒させた。射撃に特化したランチャーフォームと格闘に特化したソードフォームを使い分け、ネクロジャガーとその一派を倒すブルーウィッシュ。
 それから、どういうわけかアーカードとドラえもん・のび太が対決しだしたが、駅の倒壊でお流れになった。駅の弁償をさせられると思い、どこでもドアでその場を逃げ出す望たち。残されたアーカードは再戦を楽しみにしながら高笑いしていた。そのころ、ドイツはマルクスブルグでは一人の青年が何者かに拉致されていた・・・・・。

ボスキャラ
ACT1 ネクロジャガー
ACT2 アーカード(敵)

入手
(ブルーウィッシュがフォームチェンジ可能となる)

解説
 今回は、早瀬玲二やメルカトルやネクロスパイダーに先んじて、オリジナルのネクロイドを出してしまいました。さすがにコンバットコープスばかりでは一撃必殺のソードフォームを会得する必然性がなくなるからです。かといって、サンチャゴをエニグマの怪人として出すのも気が進みませんし。


第6話 ヴァリアント、新生

ストーリー
 城南大学の大学院生である早瀬玲二は、ナチスドイツの行っていた秘密計画の調査のため、恩師と共にマルクスブルグを訪れた。そこの公文書館で、その計画に関する資料を発見し、熟読していたところを蜘蛛の怪人に襲われた。
 目覚めると、自身は手術台に乗せられていた。それから、メルカトルと名乗る男から恩師を始末したこと、玲二を改造人間の一種であるネクロイドに改造することを告げられる。そして、抵抗もむなしく玲二は改造された。しかし、スタッフのミスで「失敗作」とされ処分されることが決まった。その時、基地をヴァチカン法王庁特務部隊「マタイ機関」の工作員が襲撃してきた。その騒ぎに乗じ、番兵を倒して脱走する玲二。一方、「マタイ機関」の工作員であるジャンは、先輩である聖歌のアシストを受けながらコマンドアントを蹴散らし、警備責任者ネクロマンティスを退魔戦士セラフに変身して、倒した。
 一方、とある川辺に流れてきた玲二とバーゲストは、これからのことについて話していた。すると、恩師を殺害した蜘蛛の怪人ネクロスパイダーが追ってきた。玲二は変身してこれを撃退するとベルリンへと向かった。
 そのころ、望とハリはのび太につき合わされドイツ各地のソーセージを食べ歩いていた。この時、一行は自分たちの道が程なくして「仮面ライダー」と交わることとなるなど想像もしていなかった。

ボスキャラ
ACT1 ネクロマンティス
ACT2 ネクロスパイダー

入手
なし

解説
 まず、ACT1に関して。この戦闘では、玲二(変身不可)はマップ左端でコンバットコープス4体と戦います。一方、ジャンと聖歌は右側でネクロマンティスと戦います。さらに、玲二はコンバットコープスを全滅させた直後に離脱し、それもターン制限つきなので、この戦闘で玲二とジャンを面会させることは「不可能」です。
 つづいて、ACT2に関して。この戦闘は変身イベントで自動的に気力が高まるので、普通にザコを倒して気力を稼げば勝てます。
 最後に、ヴァリアント単体に関して。レパラシオンキック等の必殺技は現時点でも使えますが、まだ瑠魅が名前をつけていないため、使う際のヴァリアントはただ叫ぶだけとなっています。


第7話 古城を襲う冥府の使者

ストーリー
 夜道を歩いていた望たちは、行き倒れていた青年とバイクを発見した。一行は、通りがかりの車に助けを求めた。その車の持ち主は、ミュンヒハウゼン城の令嬢であるエリスであった。
 その翌日、体調を少し回復させた玲二はエリスに面会し、礼を述べるとともに完治し次第日本に帰る旨を告げた。
 それから、今度は望たちが面会を求めて来た。それに応じた玲二はドラえもんの姿に驚きながらも、話を聞いた。その際、ドラえもんの口から玲二が改造人間であることを知ったこと、イギリスでネクロイドと戦ったことを聞いた。一行は、日本についたら共闘することを誓った。
 その夜、玲二を狙ってネクロジャッカルと再生されたネクロジャガーが襲撃してきた。それを返り討ちにする一行だったが、エリスに戦う姿を見られてしまった。しかし、エリスは玲二や望が「怪人」であることよりもそのことを黙っていたことを怒り、玲二に赤いマフラーをプレゼントした。

ボスキャラ
ACT1 ネクロジャッカル、ネクロジャガー

入手
仮面ライダーヴァリアント、バーゲスト

解説
 このシナリオでドラえもんと「仮面ライダー」がファーストコンタクトを果たします。その第一声は

玲二「・・・・タヌキのネクロイド?」
ドラ「ぼくはタヌキじゃない!!」

 です(笑)。
 ちなみに、玲二が改造人間であることを看破したのは、エリスに拾われる直前にお医者カバンで診察したからです。
 それと、エリスは作中では言及されませんが『ドラえもん』に出てきたロッテ・ミュンヒハウゼンの遠い親戚という裏設定になっています。


第8話 「仮面ライダー」と名づける者

ストーリー
 どこでもドアから日本に帰ってきた玲二は、義姉である瑠魅に自らの境遇と望たちと共に「エニグマ」と戦う決意を伝えた。それに対し瑠魅は「血液の調達は任せろ」と言った。
 それから数日後、世間では飛び降り自殺の頻発が話題になっていた。不審に思い調査していた玲二は現場であるオフィスに乗り込み、そこにいたネクロレミングと激突する。毒ガスをくらい意識不明となるも、瑠魅から生き血を貰い、一命を取り留めた。
 その翌日、今度はレミングが瑠魅の勤める病院に出現した。しかし、急行した望たちによって撃退される。そして、瑠魅はかつて聞いた都市伝説に基づき、玲二の超人体を「仮面ライダーヴァリアント」と名づけるのであった。

ボスキャラ
ACT1 ネクロレミング、ネクロスパイダー

入手
なし

解説
 このシナリオにて特筆すべきところはありません。強いてあげれば、瑠魅と玲二の会話で、「第四号(クウガ)が未確認生命体と戦ったのは1999年である」ことと「SAULが設立されるまでは、この手の怪事件はTDF捜査部が取り扱った」ことが言及されるぐらいです。
 それと、これは予断ですが、ドラえもんを見た瑠魅の第一声は、「だ・・・・ダルマ?」です。


第9話 占う運命

ストーリー
 望とハリはのび太につき合わされ、フリーマーケットに来ていた。すると、そこで玲二と瑠魅に出遭った。何でも、この会場でテントを構えている高野博之という占い師が、エニグマのテロと思しき飛行機墜落事故を予知していたらしい。
 高野に接触した一行は、高野が予知能力をもつミュータントであること、2日後の新宿駅にネクロイドが出現することを知った。
 それから2日後、玲二は新宿駅で電車を破壊しようとするネクロクランプと激突するが、その電撃の前に返り討ちにあってしまう。しかも、エニグマに高野の存在を知られ、拉致されてしまった。
 早急に新たな力を身につける必要を感じた玲二は、ドラえもんから借りたミニ雷雲で特訓し、新技を身に付けた。そして、すぐさま高野が囚われている基地に殴りこみ、ネクロクランプと再生ネクロジャッカルを倒した。しかし、メルカトルとフリッツには逃げられてしまった。
 その翌日、実験の後遺症か、高野からは予知能力が消えていた。しかし、高野は予知能力がなくとも強く生きていくことを誓い、玲二と硬い握手をかわすのであった。

ボスキャラ
ACT1 ネクロクランプ
ACT2 ネクロクランプ、ネクロジャッカル

入手
(ヴァリアントが「電光レパラシオンキック」を使えるようになる)

解説
 今回から、ヴァリアントが「電光〜」を使えるようになり、さらに、技の名前を叫ぶようになります。
 次に、瑠魅が高野の存在を知ったのは、彼女が「OREジャーナル」の愛読者で、「城戸」という駆け出しの記者の書いた記事を読んだからです。
 最後に、予知能力を失った高野が、「一ヶ月前から何者かに尾行されていて、しかも、何やら荒事に巻き込まれそうな気がしていたが、それも無くなるだろう」とこぼす場面があります。実は、後で明らかになりますが、それは某自由の戦士が属する某同盟の仕業だったりします。


第10話 退魔戦士

ストーリー
 とあるダンスホールにて、「エニグマ」の新怪人ネクロピーコックが現れ、殺戮実験を行う。その場に駆けつけた玲二と望は変身してピーコックの部隊と交戦する。その時、銀の鎧に身を包んだ戦士―セラフ―が出現した。セラフの介入によりピーコックを退けるのに成功したが、今度はセラフがヴァリアントに襲いかかって来た。「エニグマ」に改造されたというだけでヴァリアントを攻撃するセラフだったが、ブルーウィッシュの参戦に不利を感じ、ひとまず撤退した。
 その数日後、今度はライブハウスにネクロクレインが現れた。現場に駆けつけたジャンはセラフに変身するが、ピーコックに聖歌を人質にとられてしまった。しかし、望たちが聖歌を奪還し、状況を好転させた。結果、クレインとピーコックを倒した。
 今度もこりずにヴァリアントを攻撃するセラフ。仲間に対する数々の放言に、ブルーウィッシュの怒りが爆発した。苛烈な攻撃でセラフを追い詰めたブルーウィッシュは、倒れたセラフの首筋にブレードを突きつけ、凍りつく様な声で宣告した。
「お前もアンデルセンやメルカトルと同じだな。自分の思想や信条を他人に押し付け、無害な存在に犠牲を強要する。なら、俺(私)も貴様に信条を押し付けてやる。・・・・俺(私)の仲間を下らん理由で害するやつは消えろ!!」
 そう言ってブレードを振り下ろそうとするが、ヴァリアントに制止されて刃を引っ込める。その代わりのように、「異端者狩りのために戦うような奴が・・・・」といいかかるが、ふと、気づいた。
 「自分は何のために戦っているんだ?」
 望たちは立ち去り、後に残されたジャンは苦悩する。自分は「13課」と同じ狂信者なのかと。
 一方、エニグマ日本支部ではメルカトルがネクロイドの強化改造プランについて頭を悩ませていた。その時、メルカトルの前にグレーのスーツとタイトスカートに身を包み眼鏡をかけた女が現れた・・・・。その女は名乗った。「ドクトル・コマキ」と。

ボスキャラ
ACT1 ネクロピーコック
ACT2 ネクロピーコック、ネクロクレイン

入手
なし

解説
 まず、望がジャンを「アンデルセンの同類」「異端狩りのために戦う」という風に見なすのには、それなりの理由があります。望と玲二には、「唐突に怪人になってしまった」という共通の体験があり、この二人の間には一種の連帯感が生じます。そんなわけで、「同類」を「エニグマ製怪人」というだけで抹殺しようとするジャンは「敵」にしか見えないわけです。それに、我々ドードー作品の読者は聖歌や浦上マルコ神父に頭の上がらないジャンの一面を知っているため、彼を狂信者とは解釈しないでしょう。しかし、望は彼のそんな一面は知らないので、二度の邂逅で彼を狂信者と解釈するのもやむを得ないと思います。・・・・つまりは、相互理解を怠ったゆえのトラブル、というわけです。まあ、後々「本当に戦う理由」に目覚め、聖歌に頭の上がらないジャンの姿を見るにつれ、望のジャン観にも変化が出てきます。
 それと、望がジャンを罵るのを唐突に切り上げた理由は、自分が流されるまま無目的に戦っていたことに気づいたからです。玲二やのび太は家族や友達をエニグマから守るため、メルカトルやカマギリスは野望のため、アンデルセンは信仰のため、アーカードは快楽のため、では、自分は・・・・。この答えは、次回のオリジナルエピソードで出てくる・・・・予定です。


第11話 何がために戦う

ストーリー
 望は自身の戦う理由について悩んでいた。それを見かねたハリは望を連れて遠出することにした。とあるショッピング街を訪れる二人だったが、突如として空から戦闘歩兵カオスマーター、戦闘機カオスフライヤー、戦闘巨兵カオスタロスが降下し、街を破壊し始めた。これを「怪獣の襲撃」と判断したTDFが出動するが、歯が立たない。指揮官格のカオスオフィサー・フィメールに対峙する二人。
「なぜ、街を破壊する」という望に対し、フィメールは、自分が所属する人材派遣組織「カオス」が兵器をとある組織に売り込むためにデモンストレーションを行っていること、さらには、それも「マスター」の娯楽のためと返答する。
 この時、望には娯楽のために人を殺す「カオスマスター」に対する怒りが生まれた。
「こんな外道どものエゴのために泣く人を一人でも少なくする。それが、戦う理由だ!!」
 変身した望とハリは、駆けつけてきた玲二たちと共にフィメールを追い返す。そして、カオスフライヤー編隊やカオスタロスに挑むが、フライヤーは高空を飛び、タロスは怪獣並みの大きさのため、歯が立たない。ウルトラマン並みの巨躯を欲するブルーウィッシュ。すると、ブルーウィッシュの身体が光に包まれ、巨大化した。これぞ、第4のフォーム、巨人形態「ギガンティックフォーム」である。その力でカオスタロスやカオスフライヤーは倒された。
 元の大きさに戻った望だったが、巨大化した際に大量にエネルギーを消費したため、眠り込んでしまう。ハリはそれに苦笑しながらも、望をおぶさって家路につくのであった。
 そのころ、某所ではカオスオフィサー・メールが「三木咲」という人物とカオス兵器の貸与契約を交わしていた。内容は「楽天宗による東京占領が達成された場合、兵器の料金は請求しない。」というものであった。

ボスキャラ
ACT1 チーフマーター
ACT2 カオスオフィサー・フィメール、チーフマーター×2、カオスタロス

入手
(ブルーウィッシュがギガンティックフォームに変身できるようになる。)

解説
 このシナリオで、ブルーウィッシュがウルトラマンのごとく巨大化できるようになります。これは、『スーパー特撮大戦2001』において、主人公ルシファードやヴォルテックスがSサイズゆえLサイズの怪獣や戦闘機に手出しできないのに歯噛みした経験から思いつきました。まあ、某強殖装甲の影響も入ってますが。


第12話 聖魔共闘

ストーリー
 最近、女性型のコマンドアントの出現が頻発していた。それは、エニグマの新怪人ネクロクイーンアントの仕業だった。ある晩、ジャンと聖歌がクイーンアントと鉢合わせた。戦闘になるが、通りすがりの一般人をコマンドアントにされ、聖歌にもブラックアマゾンを注入される。玲二たちが参戦し、クイーンアントを退かせる。
 数時間後、マタイ機関の基地で目を覚ましたジャンは、聖歌のコマンドアント化が、瑠魅とドラえもんが作ったワクチンで遅くなることを知った。マルコ神父から玲二たちとの共闘を勧められても、狂信的な理由から渋るジャンを一喝する瑠魅。それにより、ジャンは自分が戦う意味を考え直すことにした。
 そして、玲二たちと合流したジャンは、クイーンアントの次のターゲットと思われる大宮女学院を訪れた。すると、校門のそばにカオスオフィサー・メールが現れ、怪人になる以前のクイーンアントがいかに辛い学生時代を送ったかを話す。それを振り切り、校内に踏み込んだ一行はクイーンアントと対決、戦う真の目的に目覚めたセラフとの連携で、これを倒した。
 そのころ、エニグマ日本支部では、メルカトルが「ドラグーン」という人物に、とある組織に出向するように命じていた。

ボスキャラ
ACT1 コマンドアント(女性型)×5
ACT2 ネクロクイーンアント、ネクロレミング、
ACT3 ネクロクイーンアント、ネクロクランプ

入手
仮面ライダーセラフ、ロザリオン、大辻聖歌

解説
 他のヒーローたちと協調する以上、ジャンの精神的成長は欠かせないと思い、このエピソードを挿入しました。ただし、第一小隊の面々と出会うまで、瞬とは険悪な状態が続きますが。
 それと、学園を高天アベルが訪れるのも原作どおりですが、このシナリオではその場にネクロクランプも居合わせており、クランプの触手を羨ましがるアベルにクイーンアントが苦笑したりします。
 最後に、クイーンアントが大宮学園で虐められていたことを知った望のコメントを載せます。
「自分をいじめた相手に復讐するのはいい。それは被害者の権利だ。しかし、関係のないものを殺し、人形にするのはやりすぎだ。もはや、奴は俺(私)の嫌う外道に成り下がった。外道を討つのに、ためらいは無い!!」
 ・・・・我ながら、望の性格がうかがえるセリフだと思います。


第13話 赤い仮面の鬼神

ストーリー
 望とハリは山ごもりをしようととあるパーキングエリアを訪れた。そこでは、赤い仮面の怪人が、眼鏡をかけた青年を守って怪物の群れと戦っていた。加勢する望とハリ。
 敵を片付け、自己紹介に入る一同。なんでも、赤い仮面の怪人―「鬼神」こと神之江瞬は宮内庁・陰陽寮の工作員で、超考古学者である伊万里京二と彼の掘り出した髑髏を「楽天宗」という組織から警護しているとのことだった。
 玲二たちを呼んで合流してもらおうかと考える望たちの前に、妖人コンビ「阿吽雷雲」が現れた。どうにかこれを倒すが、望の脳裏には妖人たちの断末魔の呪詛が焼きついていた。

ボスキャラ
ACT1 怒涛蝕の黒畑
ACT2 「雲」の白井、「雷」の藤堂

入手 仮面ライダー鬼神、アークチェイサー、伊万里京二

解説
 掲示板時代はスルーした「鬼神編」ですが、やはり再現しておいたほうが良いと考えました。ただ、望たちを絡ませるのには苦労しました。


第14話 過去と現在

ストーリー
 近くのホテルに立ち寄った一行は、瞬が先代の「鬼神」より受け継いだ楽天宗とヤマトの確執の歴史を教えられた。これを聞き、戦意を低下させる望。
 その翌日、玲二やドラえもん、のび太と合流した一行は陰陽寮へと向かった。しかし、楽天宗の妖人が出現し、街を荒らし始めた。人が傷つき、死んでいく様を見た京二は、瞬の制止を振り切って飛び出していった。後を追う玲二たち。望もまた、
「楽天宗に対するヤマトの悪事はどうあれ、現代にて平和に暮らしている人たちを脅かしていい資格にはならない」
と、決意を新たにした。結局、瞬も参戦してきて妖人を倒した。だが、前回出遭った観光客の青年「高天アベル」が現れ、ネクロドラグーンの正体を現した。戦いの末、ドラグーンの罠に引っかかり、京二を連れ去られ、瞬と望も重傷を負った。すると、ハリが携帯電話で何処かに連絡を取り出した。やがて、望の前に「どこでもドア」のような扉が出てくると、望を吸い込んで消えてしまった。
 望が目を覚ますと、そこは見知らぬ診察室であった。そして、医師らしき人物にブリッジに案内され、自分がハルモニアの戦闘空母パンドラボックスに乗っていること、パンドラボックスは訓練のため亜空間内を放浪しながら無人兵器と戦っていること、一週間前に「蒼の世界」の四月某日に戦闘機パイロットであるハリを派遣したことを説明し、上からの命令で望に機兵ブルーデザイアの操縦訓練を施し、楽天宗決起の日に派遣することも告げた。突然の話に戸惑う望だったが、ギガンティックフォームが長期戦に向かないことを思い出し、訓練を了承した。

ボスキャラ
ACT1 ネクロドラグーン、鎌鼬の霧崎

入手
時空戦闘空母パンドラボックス、大型上陸艇エルキー、小型上陸艇エムキー、ブルーデザイア


第15話 パンドラの宝石

ストーリー
突如として望の姿を消したハリは玲二たちから問い詰められ、平和構築組織ハルモニアのことを話した。ハルモニアのメンバーは、「来るべき時」のために亜空間で訓練をつみ、指示された時空に赴き、そこの人材をスカウトする。そして、自分は第八艦隊の戦闘空母パンドラボックスの所属で、望にブルーデザイアが必要になったため、「マスター」に上申して転送してもらったことを話した。
 タイムパトロールよりも広域に渡って活動している組織があることを知り、絶句する一同。
 一方、望がパンドラボックスに来てから一ヶ月がたっていた。クルーたちとも打ち解け、亜空間に生息する無人兵器を快調に倒していった。そして、ハリが、ただ一人のパイロットゆえプレッシャーに押しつぶされそうになっていたことをクルーたちから聞かされた。
 そして、最終試験として用意された怪獣を倒し、パンドラボックスは発進した。楽天宗決起の日へと。

解説
 えーと、完全オリジナルなエピソードです。ある程度訓練をつんでおいたほうが大活躍するのに説得力が出ると考えました。また、掲示板ではパンドラボックスは唐突に出てきた感があったため、ここでじっくりとクルーたちの紹介をしたいと考えました。
 ・・・・しかし、巨大化できる上にロボットまで乗り回すとは、我ながらリッチな主人公です。

ボスキャラ
ACT1 レーザー戦闘機×4、03式レーザー戦車×4
ACT2 パゴス、テレスドン、テロチルス


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